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メタバースという言葉が市場を賑わせています。メタバースとは何か? どう歩けばいいのか? メタバースをご案内します。

ソーシャルメディアでのアプローチ

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前回の「WEBの外注募集に参加する」は具体的な案件に応募する、あるいは外注先確保のニーズに応じるという「クライアントのリクエストにデベロッパーが答える」タイプの営業方法でした。
ここからは逆にデベロッパーからクライアントに提案していくタイプの営業方法になります。

ソーシャルメディアと一口に言っても大きく以下の分類に分かれます。
A) SNS
B) ブログ
C) コンテンツ投稿・共有サービス
D) Twitter
それぞれについてアプローチ方法を述べます。

A)SNS
FacebookやGoogle+、mixi、LinkedInなどがあります。
アプローチ方法としては以下のとおりです。

1)準備
会員登録し、自分のプロフィールに自社名や社内の役割などを書きます。外注受付中など状況を書いておくのも手です。

2)関係構築
ターゲットとする企業のスタッフ、できれば役員など外注決定権がありそうな人にメッセージを送ります。ゲーム業界など関連するコミュニティ・グループがあれば参加します。写真・日記やウォールなどユーザーコンテンツにコメントなどをつけて仲良くなってくれば友達申請します。申請が通れば更にコメントを付けたり交流を深めます。
なおオフ会など直に会えるチャンスがあれば参加しましょう。これだと次のアポ取りが要らず、かつアポをオフ会で一気に済ませられる可能性があります。ただし、オフ会が花見など娯楽的な要素が強いものであればオフ会中か終了後に別途アポを申し出ます。この点については「イベントに参加」で詳しく述べます。

3)アポ取り
タイミングを見て挨拶しに行くなどアポを取ります。
ここが一番重要なのですが、最初からガツガツ「仕事ください」と言ってもまず受注できませんし、それどころかこのアポすら取れずに終わります。
ここでは一度自社紹介したいです、あるいは相手の仕事やサービスを聞きたいです、などまず接点を持ちたいということを申し出たほうがいいです。
もちろん、こちらから切り出す前に相手から申し出があれば迷わず会いましょう。
取れなければ次のチャンスを待ちます。

4)アポ
自社のサービス概要など状況を説明します。ここもアポ関連の項目で詳しく述べます。

5)案件獲得
アポの相手から案件を獲得します。ここも案件獲得のところで詳しく述べます。

なおGREEなどゲーム系SNSは運営者がリアルな関係構築を嫌がるケースが多い(未成年ユーザーが多く、リアルな関係がトラブルの元となりがちだからでしょう)ので直接の交流は求めないほうがいいでしょう。ただし、中でゲームなどを提供している相手の場合、ゲームの状況などが話題に上がるケースもあるのでコミュニティなどをチェックすることは有意義です。

B)ブログ
ゲーム業界の人は以前はブログを書いているケースが多かったのですが、昨今はFacebookやTwitterなどで間に合わせるケースが目立ちます。
ブログについては以下のアプローチ方法になります。

1)準備
まず、ゲーム業界人のブログを探します。見つけた後、コメントなど交流できる準備を整えます。ブログによっては当該ブログサービスの会員のみコメントできるケースもあります。その場合は、会員登録します。

2)関係構築
ブログにコメントして交流を深めます。ブログに寄ってはゲームとは無関係な日常生活や趣味の場合もありますがこうした場合のほうがむしろ関係を構築しやすいでしょう。

3)アポ取り
4)アポ
5)案件獲得
以上についてはSNSと同じです。

C)コンテンツ投稿・共有サービス
写真(Instagram/Flickr)、イラスト(Pixivなど)、動画(Youtube/ニコニコ動画など)といった具合にコンテンツ投稿・共有を行うサービスがあります。

コメントを付けて交流できたりします。アプローチ方法は

1)準備
2)関係構築
3)アポ取り
4)アポ
5)案件獲得

とも基本はSNSと同じですが、より趣味性が強いものが多いので、その点を意識した関係構築が重要です。また自社ででも共有できるコンテンツがあれば投稿していったほうがいいでしょう。

4)Twitter
SNSに分類されたり、ミニブログと書かれることもありますが、非常に特殊なサービスなので独立して記載します。
Twitter内のつぶやき(投稿)については意見の要素とニュース速報発信の要素があります。ゲーム業界の場合、前者は個人アカウントに、後者は企業アカウントに多く見られますが、個人アカウントのつぶやきでも後者の要素を含むケースがあります。逆に前者の要素を含む企業アカウントのつぶやきは企業やサービス自体に人格性をもたせたり、アカウント投稿者が事実上社内の個人になっているケースに限られます(昨今のソーシャルメディアマネジメントでは公私アカウントを区分し、公式アカウントではオフィシャルな情報に徹することを推奨するケースが多いのです)。交流するなら個人アカウントの方です。ただ、企業アカウントのニュースが話題になるケースも多いのでフォローするなどして情報チェックは怠りなくするほうがいいでしょう。
アプローチ方法は以下のとおりです。

1)準備
まだTwitterアカウントがない場合は開設します。その際、個人アカウントとしてプロフィールなどを記載します。もし企業アカウントのみの場合は別途個人アカウントを解説しましょう。
開設済みの場合はターゲットとするゲーム業界人のアカウントを探します。

2)関係構築
Twitterアカウントでターゲットのアカウントをフォローします。つぶやきであいさつを入れたほうがいいでしょう。つぶやきで交流を深めます。

3)アポ取り
アポを取ります。つぶやきだとオープンになるので相手と相互フォローになっていればダイレクトメッセージを送れますのでそれを使って申し出ます。まだ相互フォローになっていない場合は相手のメールアカウント、ない場合はFacebookアカウントを探すなどしてメッセージを送ります。

4)アポ
5)案件獲得
以上についてはSNSと同じです。

次はイベント参加について述べる予定です。

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