オルタナティブ・ブログ > 吉政忠志のベンチャービジネス千里眼 >

IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

中学校受験の超難関校を狙えるクラスは公立小学校在学中のお子様ばかり

»

ちなみに私の息子は現在お受験ガイドに載っている某私立小学校に通い、難しい塾として知られている某S塾の一番上のカテゴリのクラスにいます。

小学校受験の時は少しでもいい環境で勉強できるようにと私立小学校に進み、塾に通い、成績も伸び、親の大学を考えれば、相当出来が良い息子として育っています。勉強だけじゃなく、絵でも文章(学年別日本一3連覇中)でもかなり表彰を頂き、性格はガキ大将でいたずらっ子という、太っていることと惚れっぽいことを除き完璧な息子だと思っています。

勉強をやらせるなら私立で、のびのび育てるなら公立という印象を持っていたので、超難関を狙う小学生のほとんどは私立小学生と思っていたのですが、現実は全く違う状況でした。

偏差値60-70くらいの中学校を狙うコースは確かに私立の小学生が多いのですが、75オーバーの超難関校を狙えるクラスの小学生はほとんど公立の小学生なのです。実際、某S塾の最上位のクラスの大半は公立の小学生だったりします。(私立小学生が多いはずの成城や自由が丘の場合)

なぜこのような状況になるのか?

私立の小学校は学校の宣伝のためにいろいろな行事を入れます。「うちの学校はこんなに遊びをやっているのにいい中学校に進学できるのです。それはわが校の教育の質が高いからです。」というのを証明するために行われます。それにより授業が遅れたりします。授業が遅れても試験は行わないといけないので、授業でやっていない範囲の試験を行ったりします。試験を行うことでカリキュラムが終了したりします。

そして公立は宿題が少ないですが、私立は宿題が山のように出ます。その宿題を解いていれば偏差値60-70くらいにはなれますが、偏差値75超級の学校を狙う子にとってみれば簡単すぎて、本当の受験をするための勉強ができないのです。これが超上級クラスが公立の小学生ばかりになる最大の原因です。

社会人になればいろいろなハードルがあり手かせ足かせがあるうえで勝負しなければならないので、中学校受験から自分が所属する私立小学校という足かせにも負けず、勝負するのは良い経験かもしれません。ただ、良い中学校に進むために大金を払ってきた親にとっては因果な状況です。

筑駒、開成、灘、駒東、麻布を狙う方は小学校は私立より公立のほうが良いかもしれません。ただ、私は公立の状況をよくわからないので、公立は公立なりにハンデがあるのかもしれません。(周りがほとんど受験しないとか)公立小学校6年生のお受験進路の方で御三家を狙っている子どもをお持ちの親御さんにも是非話を聞いてみてください。

Comment(0)