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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

ベンチャー企業だからしっかりしたい。とはいっても情報発信が少ないとダメ。ベンチャー企業には勢いも大事。

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ベンチャー企業の定義は、小さくてもチャレンジ精神をもって、果敢に業務に取り組む前向きな会社だと個人的には思っています。

この定義は人によって様々だと思いますが、ここでその議論をしたいわけでない、おいておいてw

ベンチャー企業だからしっかりしたいという考えがあります。

これはとても大事なことで、必ず目指さなければなりません。

ベンチャー企業だと人でも足りないですし、蓄積されている会社としてのノウハウや経験も少ないです。それ故にマーケティング、営業、製品などあらゆるものがロークオリティになりがちです。

そんなことで、ベンチャー企業はたまに軽くみられることもあったりします。だからこそ、ベンチャー企業は品質にこだわりたいですし、必ず目指さなければなりません。

一方で、品質にこだわりすぎて、手を打てなくなってしまうことがたまにあります。ベンチャー企業で大手企業並みの品質を実現しようとすると、スタッフが疲弊したり、手を打つのにすごく時間がかかったりします。

手数が少ないベンチャー企業は単なる、小さな弱い会社になってしまいます。

かなり乱暴な書き方をしてしまいましたが、例えば大手企業が95%の品質で運営しているとしたら、ベンチャー企業は80%~90%の品質で良いような気がします。

なんともあいまいな書き方をしてしまいましたが、感覚はそんな感じです。

90%から95%に品質を上げるのがベンチャー企業にとっては結構大変なので、80%から90%くらいで十分という考え方です。

そして、実は、ベンチャー企業の場合、90%~の品質は結構個人の主観になってしまっていることが多いです。ちゃんと分析をして、かなりストラテジックに組んでいる大手企業の95%の品質においてここの文章やデザインに客観的な理由があります。全てロジカルになっています。そこまで時間をかけて詰めてきているのです。ベンチャー企業でそれを行ってしまうと、手数が減ってしまい、結果的に活動量が落ち、会社の売上は確実に落ちます。

よって、ベンチャー企業の正しいステップアップは、まずは、80%から90%の品質で手数を増やし、売上を増やしたうえで、規模を大きくし、ハイクオリティなサービスを実現するのがセオリーです。

ただ、難しいのはこの80%~90%という感覚ですね。どう定義するかは会社の成長段階によっても違うでしょう。しかし、ガイドラインは作れます。ガイドラインがないといつまでも個人の主観で運営しているロスが多い会社でとどまってしまいます。ガイドラインがあれば、社員への権限委譲もできますし、様々な業務を効率よく進めることができるようになります。

ベンチャー企業は効率こそ全て。 いや基本かもしれません。

私が考える80%~90%の品質はどの程度のものかと言うと、外部に公開して失礼に当たらないレベルやマイナスイメージを与えないものになります。デザインや文章はいくら凝ってもキリがなく、最後は嗜好になってしまうためです。

嗜好レベルの品質はぜいたく品です。ベンチャー企業は走り続けないと、沈んでしまうので、嗜好品は会社が儲かりはじめるまでじっと我慢をし、来るべきに備えて準備をしていくのが良いと思います。

なんともあいまいな話ではありますが、そんなことを思いました。

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