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世界初のA4ノートPC DynaBook J-3100SSの思い出

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Dynabook1989ひょうんなことから、DynaBook J-3100SSの写真を目にすることとなり、いろいろ思い出しました。

このPCは1989年に東芝が発売した世界初のA4ファイルサイズのノートパソコンであり、写真はパーソナルコンピューティングの父、と言われるアラン・ケイ氏のサインが入ったPCで東芝科学館に展示されているものです。DynaBookはアラン・ケイ氏が名づけ親だそうで、Dynamic Mediaが語源だそうです。

このマシンは国内外でヒットした製品であり、画期的なものでした。当時父親が東芝の子会社の営業部長をしていたので、ワープロ機からパソコンまで家にいろいろおいてありました。会社の業績によって東芝製品を買わなけらば行けなかったようで、家電やPCはふんだんにありました。

そんな背景もあり、大学時代にDynaBook J-3100SSが買い与えられ(正式には、強引に自分のものにした感じ)、学生時代に使ってました。

DynaBook J-3100SSのスペックは以下の通りです。

・CPUは80C86(10MHz).メモリは,最大3.5メガバイト(標準1.5メガバイト)
・電源オンで電源オフ時の状況を回復するリジューム機能の提供
・ELバックライト液晶ディスプレイ
・2.5時間使用可能なバッテリパック
・かな漢字変換辞書としてジャストシステム社のATOK7をROMで提供
・外部記憶装置 FDD(1.2メガバイト/720キロバイト)

外でパソコンが使える!というのがとても画期的で、会議のときとか原稿を外で書くときに使っていました。

Univ08_3学生時代にノートPCなんて何に使うんですか?という話ですが、卒論でもなく、学生連合のコミュニティみたいなところで、こんなものを自費出版してました。

ノートPCが白黒の画面だったので、白黒で作り、大学のコピー機でコピー―してホチキスで製本して200円だったか300円で売ってました。

コミュニティに参加して、いろいろ書いたりしているなんて、あれから20年がたってもあまり変わってませんね。

それまでは電車の中では新聞や雑誌を読むしかなかったのが、電車の中でも原稿が書ける!ということがとてもうれしく、あちこちに持ち出しては何か書いていました。

あれから25年がたち、今もDynabookを使っています。そして、何かいろいろと書いています。最近ノートPCはタブレットに押されており、今後、厳しくなると思いますが、タブレットはどうしても入力スピードが遅く、短時間での捜索には不向きなので、今のところ使う気になれないです。

ちなみに、なぜダイナブックかというと、今の最大の理由は自宅で使用しているトリプルスクリーンなどの外部機器や音響機器をドッキングベイで、帰宅後に一括接続ができることですね。

外部は外部で使いやすく、宅内は宅内で使いやすいのがいいので、宅内にはいろいろ機材がついています。現在、宅内にはモニター2台、スピーカー、ヘッドホン、プリンタ2台が接続されていますが、それを一度にガチャンとつなげられるのはとても便利です。

とりとめのない話になりましたが、今年最後のブログはこの辺で。

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