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災害復旧(DR)対策環境構築例:ファイルサーバとメールサーバだけ遠隔復旧するための構成(TB超えのシステム)

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事業継続計画(BCP)や災害復旧対策(DR対策)について、それなりの規模がある会社の経営者で「不要だ」と思う人はいないと思います。しかし、問題はどこまでお金をかけておこうなということだと思います。

お客様の本音としては「できればお金をかけたくない」ということになると思いますし、「やすかろう、わるかろう。」では困ると思います。

そこで、今回は、災害や自宅待機の際に、メールやファイルサーバだけでも利用できるような構成をご紹介します。ちなみに、今回実装した内容は以下の通りです。

◆実装した内容
・遠隔地へのデータ保全(DISK to DISK)
 対象SV:本社ファイルSV 2台(ファイルデータ、メールプロファイルデータ等)
 専用のIDCと契約し、データを保存
・バックアップメディアへの保存(DISK to DISK to TAPE)
 IDC内のバックアップデータを更に外部メディアにとり、書類の保管で利用している倉庫へ保管
 コストをおさえる為、リムーバルメディアを採用、TAPEのかわりにDISKを保管
・障害時、災害時の切替
 本社ファイルSVがダウンした場合は、IDC側のバックアップサーバにアクセスする形に切り替える
 (セカンダリファイルSVとしての機能とリモートアクセスVPN環境を用意)

構成としては以下の通りです。この構成で初期700万円、年額180万円(ハード、ソフト、構築費用、IDCなど込み込みの金額)におさまったそうです。

Dsol20110606_2
※クリックすると図が拡大します。

なお、上記の構成は以下の通りです。

・CISCO ASA5510SECBUNK9×1台
・CISCO Cat2960G-8Port×1台
・SVHP DL380G7×1台
 Win2008SV、CPU E5506 2.13GHz×2、メモリ12GB、SATA 500GB×16本
 電源冗長化、HW保守5年24H365D
・ラトックシステム LAN接続型リムーバブルRAIDハードディスク(2TB×2)×2台
・VMware ESX(無償版)
・Falcon CDP 5TB、Agent 2式、Falcon バックアップサーバ用ライセンス
・BackUpExec
・1/2ラック、電源(100V 20A 1経路)、共用インターネット回線利用量
・IDCNetwork構築、バックアップ環境構築
・1/2ラック、電源(100V 20A 1経路)、共用インターネット回線利用量
・DISK交換(月1回)、障害発生時のリモートでの障害切り分け
・CISCO Smart オンサイト24×7×4、Falconソフトウェア保守

上記のお見積りと詳細資料は以下宛にお願いします。

DISソリューション
第1事業部ネットワークソリューション1課 宛
TEL:03-6429-6071
http://www.dsol.co.jp/

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