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FirefoxのアドオンRequestPolicyをPolicemanに乗り換えた

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以前よりFirefoxのアドオンでRequestPolicyというソフトウェアを愛用しておりました。

こちらは何が良いかというとドメイン単位でRequestを飛ばす飛ばさないを制御できるソフトです。基本的にはアドレスバーからアクセスしているドメインと同じドメインにしかRequestを飛ばさないように設定できますのでうっかりアクセス先のWebサーバが攻撃を食らっていてロシアや中国などの怪しいアドレスにRequestを飛ばしていたりするとこのアドオンがブロックしてくれるというメリットがあります。

また、副次的ではありますが広告のサーバへのRequestをすべてカットしますので画面が軽くなります。一方で最近の流行なのかもしれませんが画像やCSSを別のドメインからダウンロードする構成のWebサイトはRequestPolicyごしにアクセスするとレイアウトが崩れたりしてまともに見られません。そうした場合であってもたとえばyahoo.co.jpからyimg.jpへのアクセスは一時的に許可するとか恒久的に許可するといったことを制御できますのでよく訪れるサイトはレイアウトが崩れない程度にアクセス許可リストをいじっておくという方法でそこそこ快適に、かつ安全にブラウジングできるという優れたアドオンでした。

RequestPolicy :: Add-ons for Firefox

ところが先日のFirefoxのアップデートにより一時的にRequestPolicyが使えなくなるということがありました。その時にはGithubでRequestPolicy Continuedという関係していそうなアドオンが公開されており一時的に使ってたのですがほとんど同機能でこれでもいいかなーと思いました。が、もう3年くらいRequestPolicyのUI変わってないけどそろそろモダンなアドオンが出てるんじゃないかと思いたちTwitterなど検索しているとどうやらPolicemanというアドオンが上位互換的な位置づけにあることがわかりました。

Policeman :: Add-ons for Firefox

使ってみると別ドメインの画像のところに警察のバッジのようなマークがついて「ここは読まなかったよ」というのがわかります。そしてそこを右クリックすると「Load」というメニューが。画像単品の再読み込み、同じドメインの画像の読み込み許可(一時/恒久)あたりを選べます。これはRequestPolicyで1枚だけ画像読みたいときありましたから便利に感じますね。

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基本機能としてはRequestPolictyと同様にどのドメインからどのドメインへのRequestを許可するかを管理する仕組みです。ただCSS,画像,Scriptの3種類に細分化した許可ができる点は機能が向上していますね。

ドメインはクリックによって階層がかわり、例えばyimg.jpまでかk.ymig.jpまでかを選ぶことができます。一時的にAllowしておいてレイアウトを確認し、レイアウトに影響するドメインであることを確認した上でPersistentルールにするということもできます。また、OriginのドメインからDestのドメインに何個のリクエストが行っているかも確認でき無駄に重そうなRequest先は割りきってDenyすることもできる感じです。

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なんか調子悪いけどPolicemanが悪さしてるのかなー?という時にはFirefoxのアドオン画面から無効化をせずともSuspendさせることができ、しかも怪しいTabだけにするか全体で止めるかを選ぶことができます。そのTabでSuspendしても怪しい感じが続く場合にはクライアント側は悪くないなと切り分けられます。

RequestPolicyだけを使っていた時は特に不便さを感じなかったのですがPoliceman生活になれると戻れなそうな感じです。今のところではMozillaのアドオン紹介ページのレビューで平均が5.0/35件ということで評判も上々です。おそらくは今後の利用ユーザの拡大にともなってリージョン別のおすすめ設定などがシェアされソーシャルにも進化するんではないかと思います。広告絶対いやな人用とか、yahooやGoogleの広告くらいなら気にしないから絶対レイアウト崩したくない(でもセキュリティは確保したい)人用とかそのあたりの向上が進めば利用者が急増しそうな気がします。

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