« 2011年2月26日

2011年2月27日の投稿

2011年3月9日 »

ホワイトデーも近いということもあり、奥さんに料理でお礼、ということを考えていらっしゃる男性もおられるかと思います。ありがちなアイデアですが、なかなか難しい面もあります。

料理というのはレシピや調理法を頭の中で理解した「技術」的な部分と、実際に切ったり炒めたりする「技能」的な部分からなります。前者はネットが革命的なまでに支援してくれますが、後者があまり得意でないという人は多いでしょう。

また、後片付けの問題もあります。よくあるパターンとして小耳に挟むのが土曜日の昼からスタートして夕方まで頑張って作り、後かたづけは任せるというケース。うれしさが何クッションか減ってしまうのもしかたがないかもしれません。

それならどうするか。それは平日の夜に料理を作るといいんじゃないでしょうか。

いやいや、仕事がと思われるかもしれませんが、晩ご飯を作るわけではありません。翌日の昼ごはん用に、メインでなくサブのおかずを作ってあげるというのがこのエントリの論旨です。

うちは共働きなのですが、第二子が生まれたことにより妻が育休中です。私は前から時間が許せば自分でも料理をしますので、土曜日や日曜日に料理をすることがあります。

(作例)

245ee.jpg鯛の塩釜焼き

rk0x.jpg牛スネ肉のシチュー(奥の粉ふきいもを入れて食べる)

米粉パン

そういった料理について妻に言われるのが、「翌日(月曜日)の昼ごはんに『自分で作ったもの』だけじゃなくなるのがいい」ということです。

大学で自分が一人暮らしをしていたときのことを思い出してみると、確かに自分で作った料理を食べるのはなかなか味気ないものです。作っているうちにだいたい味の想像も付いてしまいますし、料理中のにおいだけでなんだかお腹が膨れ気味になってしまいます。

加えて自分ひとり分しか食事を作らないとなると、毎食作るのはさすがに非効率です。多めに作って何度か食べるのですが、何種類か作ってローテーションを組んだとしてもやはり食べ飽きてくるのが難点です。

そんなときに自分が作っていないものが冷蔵庫に入っていると、たとえメインではなくとも嬉しいというのはもっともです。うちの母は料理を送ってくることはありませんでしたが、友人の家に遊びに行ったときに(半ば無理矢理)冷蔵庫を開けて肉じゃが等をおいしく戴いたものでした。

というわけで自分が作ったことのあるものの中から、サラリーマンの人が22時くらいに帰宅しても作れる料理、という観点でいくつか思い出してみました。

(条件)

  • 100円ローソンや深夜スーパーだけで手に入る食材
  • 夜遅くということもあり、うっかり寝てしまってもいいように火気厳禁。電子レンジを使用。
  • うるさくないもの、香りの弱いもの、煙・蒸気が多く出ないもの。
  • (投入体力が)10分以内でできるもの
  • それだけだとモチベーションの維持にならないので、自分のツマミにできるもの

(レシピ)調味料の分量は好みがあるので各自ググッてください。概要を以下に示します。

ほうれん草のごまあえ

電子レンジでほうれん草をぐったりさせて醤油・ゴマ・砂糖。終わり。

小松菜とベーコン

電子レンジでベーコンを加熱、油が出たら取り出す。電子レンジで小松菜をぐったりさせる。熱いうちに小松菜とバターを混ぜてベーコンをかける。終わり。

もやしのナムル

電子レンジでもやしをぐったりさせて白ごま、醤油、ごま油。にんにくや豆板醤などは好みで。

豆腐サラダ

豆腐を握りつぶして、しゃぶしゃぶ用のごまだれをかける。人参かきゅうりなどを混ぜ込んでも。

豆腐サラダ用ドレッシング(自作するなら)

すりばちで大量のごまをする。マヨネーズ、醤油、ごま油、砂糖を入れる。終わり。

豆腐サラダ用ドレッシングv2(頑張るなら)

玉ねぎをみじん切りにし、ぐにゃぐにゃになるまで電子レンジで加熱して↑の豆腐サラダ用ドレッシングに混ぜる。玉ねぎが無くなるまですり鉢で擂る。

しいたけとネギのマヨネーズ和え

しいたけとネギを千切りに。醤油をかけて電子レンジでぐったりさせる。熱いうちにマヨネーズをかけて終了。

タケノコのはごろも煮

タケノコの水煮にマグロのはごろも煮の缶詰をかける。電子レンジで加熱。終わり。

粉ふきいもにユカリ(紫蘇)

レンジで粉ふきいもを作るレシピをググり、完成したらユカリのふりかけをかける。終わり。

野菜の甘酢漬け

大根と人参とキャベツを適当に切り、ググった甘酢をかけて上から重石を載せる。その日は食べられない罠。翌昼に奥さんが食べてくれるはず。

お稲荷さんの皮

砂糖・みりん・醤油に油揚げを漬けてレンジ。(詰めなくてもご飯に乗せればおいしい)

酢ごぼう

レンジでごぼうを柔らかくし、みりん、醤油、酒、砂糖、酢につける。

里芋の煮っころがし

真空パックの皮むき済み里芋を醤油と砂糖と顆粒だしと水に浸してレンジで加熱。

 

どれも汚したとして耐熱容器2つまででできると思います。いくつかは切った材料を耐熱容器に入れてレンジが終わったらそのまま冷蔵庫に行けます。冷まさないと冷蔵庫に負荷がかかるだけでなく周囲の食品を傷めますので水で粗熱を取ると良いかもしれません。

後片付けはしたほうがいいでしょうが、成果物次第では奥さんにお願いできるような気がします。ちなみに後片付けをしないで寝るとゴキブリを呼びますので、完璧にはできなくても洗い流すくらいまではすることをおすすめします。他のものは良くても包丁とまな板は片付け必須という家庭は多いと思います。

作ったものはガラス容器やジップロックコンテナに入れるのもいいのですが、中の見えない容器のほうが「何を作ってくれたんだろう」とわくわくしてもらえるかもしれません。しかし発見されないまま翌晩を迎えると悲しいので二人の間で「作ったらこれにいれておく」という共有事項ができるといいですね。

100円ローソンは少量パックが充実しているのでおすすめです。たくさん買うと残りをどうするかで奥さんが困ります。

なお、「レンジで一品」みたいな本はだいたい無理やり一冊分にまとめちゃった感があるのでよく選んでかったほうがいいと思います。

ではご検討を祈ります。

yohei

« 2011年2月26日

2011年2月27日の投稿

2011年3月9日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ