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情報処理試験の会場費は1人100円から2650円

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情報処理試験の会場は高校や大学からイベント会場まで幅広く割り振られます。情報処理推進機構でその会場の公募が行われていました。

会場費を1人あたりの費用にしたPDF資料がありました。それによると1人100円から2650円までの差があります。受験料は5100円ですので半額以上が会場費に消えてしまうという会場もあるようです。公共の建物であればきっと安くなりますし、地方の試験で数少ない大会場を抑えようと思うと高くなってしまうのでしょう。平均するとだいたい300円から800円に収まっているようです。

商業施設を併設するような会場からすれば、お昼ご飯や試験後に一杯飲む人などの需要を見込めば会場費以上のメリットがあるように思います。また、初級システムアドミニストレータなどは一部高校生なども受験しますので、大学で開催することはオープンキャンパスのような効果もあるでしょう。情報系の設備が整っている大学院であれば、大学生の院志望者を呼び込むのにも良い宣伝になるかもしれません。

さて私の経験から最も良かった会場を3つあげると、

  1. 東京ビッグサイト(小部屋)
  2. TOC有明
  3. どこかの高校

でした。東京ビッグサイトとTOC有明は投資セミナーでもやりそうな良い部屋でした。床はじゅうたん張りで椅子も良かったです。壁が柔らかかったのか、周りの人の鉛筆の音がやんわりとしていて全然気になりませんでした。また、どこかの高校はエレベータもないし机も椅子も固いのですが、机が独立だったのはこの会場だけの特権でした。他の会場では例外なく長机です。隣の人が消しゴムを使う振動などで書き損じをすると平常心を失いますので、この点は評価できます。

最も悪かった会場を3つあげると、

  1. 東京ビッグサイト(大部屋)
  2. 某私立大学(椅子)
  3. 某私立大学(環境)

でした。東京ビッグサイトの小部屋は最高の環境だったのですが、大部屋のほうはあまり良くありませんでした。床はコンクリートの打ちっぱなしで、その上にパイプ椅子と長机での試験です。たまたま隣の人が放棄して帰ってくれたので助かりましたが、あれで論文試験をやっていたら心身に堪えたと思います。某私立大学では椅子と机が完全固定式だったのですが、体に合わずに苦労しました。同じような集団をあの環境とTOC有明の部屋とに分けて受験させたら有意差が確認できると思っています。また、別の某私立大学では試験中に石焼芋屋さんが近所を通りました。しかも論文試験の真っ最中です。まだプロマネ区分だったので考えを切らずに行けましたが、アナリスト区分だったら「石焼芋屋さんの車の位置をGPSで把握するGISの構築について」なんていう論文を書いてしまうところでした。危ない危ない。

公募要領には会場の条件として以下の5つの必須条件が挙げられています。

  1. 概ね交通の便が良く、清潔かつ静かな環境を備えていること。
  2. 原則として、試験当日、同一会場で他の団体が実施する各種試験等と競合しないこと及び同一建物で授業や他の団体の使用がないこと。なお、これらの条件を満たさない場合には、その旨及び試験の実施に支障がないと考えられる理由を明らかにすること。
  3. 身体障害者への対応として、身体障害者用のトイレがあること、車椅子を利用する者に対応している机があること、試験室の位置によってはエレベ-タ、スロ-プがあること等。
  4. 試験当日、近隣で騒音等試験の適正な実施に影響するような行事等がないこと。
  5. 荷物搬入用の駐車場があること。

また、必須条件以外にこれらの条件が整っているところを優先して選ぶようです。

  1. 交通の利便性
  2. 借料
  3. 施設の利用時間
  4. 試験会場としての使いやすさ(建物の形状、建物の位置、試験室の階及び配置)
  5. 温度調節が可能な施設

確かにこれらの条件が悪い会場は一度もありませんでした。ただし情報処理試験は男女比が男に傾いた試験ですので、男子トイレが混雑していて女子トイレがガラガラという光景をよく見かけます。トイレ問題についてはもう少し考慮していただけるとありがたいと思います。

全員をまったく同じ環境に収容することが非現実的である以上、「どの会場に当たるか選べない」という条件は公平だと思います。一方で「多少受験料が高くなっても良いからちょっとでも良い環境で受けさせてくれ」という要望が出ることも自然なことだと思います。

皆さんはもしアカデミーヒルズのような場所で受験できるとしたら、いくらまで追加料金を払いますか?

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