モバイル業界にながくいた新米教授のよもやま話

研究紹介;ラジオとインタネットのメディア連携

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  現在の勤務先である岩手県立大学は、前回も述べたようにいろいろ尖ったところのある大学です。相撲部屋方式と呼ぶ1年生から講座に配属するのが最も有名(自分達だけがそう思っているだけかもしれません)ですが、地域貢献を全面に押し出している点も強い個性の一つです。当然ですが、研究内容も出来る限り地域貢献に繋がることが望まれます。
  そのような中で、現在大学で行っている研究領域の一つが、複数の既存メディアを統合することで新たなメディアを創出しようと言うものです。
具体的には、
・ラジオとインターネットを連携
・電話(インターネット利用ではない、レガシーな電話)とWWWを組み合わせたコールセンター

の二つです。コールセンターについては次回以降に紹介させていただくとして、今回はラジオとインターネットの連携で何を目指しているかお話ししたいと思います。

  ラジオとインターネットを連携する研究なんて地域貢献と関係なさそうですが、大学としてコミュニティFMを立ち上げて地域に役立つ情報発信をしていこうというプロジェクトがあり、その一貫で進めています。統合するメディアの組み合わせから分かるように通信と放送の統合です。これまでの通信と放送のメディア統合というと
・インターネットの上にテレビやラジオ番組を流す
・ケータイと地上波テレビを組み合わせて、文字放送の中でインターネットアクセスする
・KDDIさんのFMケータイのように、選択したラジオ局に紐付けられたサイトへのアクセスを促す

などがあります。

  地上波・ワンセグテレビの文字放送は、BMLと言うXMLベースの記述言語でコンテンツを記述し、それに対応したBMLブラウザを利用してコンテンツ表示しています。BMLの中でインターネットに接続可能となっています。ケータイのディスプレイの上に、テレビを表示した上でテキストベースのコンテンツを表示しようと言うものなので、文字放送はほとんど利用されていないと言われています。

  今回、提案しているのは、ラジオという視覚情報は無いがブロードキャストである放送メディアと視覚情報に優れるがプッシュ型メディアであるインターネットを連携することにより、ラジオに視覚情報を付加しようと言うものです。ラジオというマイナーになってしまったメディアですが、インターネットと組み合わせることにより、いままでにない可能性を持ったメディアを創出し、ラジオの活性化にも貢献したいと考えています。
  例えば、通信販売やイベントの放送に連動して購入申し込みや参加申し込みのページがPCやケータイのディスプレイに表示され、そのまま申し込めたらどうでしょうか?!また、災害時であれば、援助物質の配給場所を放送と同期して地図情報として表示できたら、役立つと思うのですが、いかがでしょうか? ラジオ局にとっても、視覚情報を表示出来るスペースを新たに有することから、広告収入を増やせると思うのです。

  仲間内では、「TVに比べて何処に利点があるの?」とか、「みえるラジオとの違いは?」と言われることもあります。 TVの全て動画でかつ放送局がコントロールしているものと、静止画でも動画でもテキスト表示でも何でもござれで自由度の高いインターネットをラジオから制御しようというのは、メディアとして表現できるものが違うとおもうのですが、・・・。そう思うのは私だけ?


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デジタルラジオコールセンター

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