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100歳人生の時代にフリーランスの人が知っておくべきこと

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そもそものところでMBAに対する疑念だったり、役に立たない的な指摘は今に始まった事ではありませんが、最近日本でMBA取っても意味がない的な指摘も増えているようです。

日本電産・永守社長からのファクスに「君は経営者か、経営管理者か」というのがありまして、ここでは経営者と経営管理者を以下のように定義しています。

では、経営者と経営管理者は、どう違うのか。私流に表現すれば、経営者はリスクを恐れずに即断即決で意思決定し、場合によっては企業全体の方向を大きく変えることも厭わない人。これに対して、経営管理者は、事業がリスクに陥らないように用心し、コースどおりの事業運営を心がける人でしょうか。前者が荒野をも走る人に対して、後者はレールの上を走る人と表現してもいいと思います。

わたしが通う社会人大学院の経営管理コースにも様々な人たちが集まっていますが、ここで2年学んだ経験から思うところとして、

  • 日本のミドルマネジメント層が経営管理を学ぶこと
  • 個人事業主やフリーランスの人たちが経営管理を学ぶこと

上記のような人たちが、経営そのものがどのようなメカニズムで機能するのか、それを維持したり、成長・拡大させるためにはどのような環境が必要になるのかを学ぶことは得することはあれ、損することは無いと考えます。

MBAを取得して給与が上がらないから意味がないという議論はここでは行いません。

社会人大学院の経営管理コースでは、修士論文ではなく、特定課題の解決に向けた研究課題を作成することが義務付けられているコースもあります。

約1年をかけて自社組織の経営課題を解決すべく、課題の導出からアンケート調査なども行いながら、それまで学んだ経営管理知識を総動員して論文作成することとなります。

ただしここでの問題点は実際にその計画を卒業したあとに組織で実行できるかということ、その多くは違うだろうということになります。

この点からするとMBAとっても生かせないという話になってしまうのですが、日本企業も多くは海外との取引もあり、様々なレベル感ではありますがグローバル経営の導入はされていること、はたまたワークスタイル変革など昭和の考え方では通用しない部分も多くなっています。

つまりバブル期に就職して自社のことしか知らないミドルマネジメントであればあるほど、海外や国内企業のケースなど踏まえ、経営管理を体系的に学ぶことはとても役立つはずだし、究極自身のビジネス市場での価値を直視することにもつながると思います。


最近このネタに関連して気になった記事があ2つあります。

ひとつは、『地方を滅ぼす「名ばかりコンサルタント」』という記事で、結局ここでは地方都市それぞれの経営環境を分析して適切な施策を打ち出すことを自身でできるかどうかという話になっています。

では自身でそれができるようになるにはどうするか?

いろいろ方法はあれど、ひとつの方策として経営管理を学ぶことで自身で解決策を打ち出すもよし、すくなくとも経営管理の知識があれば名ばかりコンサルタントに騙されることもないだろうと思いながら読みました。

ふたつめは、『都会人にはわからないシャッター通り商店街の「本当の問題」』です。

この記事から、戦後復興からこれからの時代において、人間社会の変化と都市空間に求められることの変化がどのようなものかを類推することができます。

そもそも人間の暮らし方そのものが様々な要因から変質してしまった現在、商店街というメカニズムが機能するのかどうか?という問いも必要でしょう。

最近はクラウドソーシングなどの浸透もあり個人事業主やフリーランスの人たちが増加する傾向にあるようです。

このような人たちと地方創生、シャッター商店街が抱える問題点の共通要素として以下と同様なメカニズムが機能しているように思います。

21世紀中小企業論 第3版 -- 多様性と可能性を探る

生業としての創業

 また小さな工程に特化した専門企業からなる産業集積では、1つの企業が倒産すると、従業員が独立して2~3社の企業が創業するということも珍しいことではなかった。そこには事業を開始すれば後から仕事がついてくるだろうという思惑と、夫婦2人で努力すればどうにかなるという成長する日本経済という環境とがあった。確かに企業を構えれば、そこには仕事が舞い込んだ。仲間がやっているから自分でも何とかなる、という思いで事業を開始しても収入が得られた。
 そのような創業では他社とは異なった事業を創業しようとする意識は薄く、仲間と同じ事業を起こし、習得した技能で仕事を確立しようとした。そこには企業を大きく育てよう、そのために他の企業との違いをいかに創るかという企業家精神は希薄である。生活のための生業としての事業が主体であった。これらの企業の大半は成長することなく存在し、今日では後継者がなくて廃業してしまう例が少なくない。こうしら自然消滅的な廃業が多いことも、先の開廃業率逆転の1つになっている、

ここで個人事業主やフリーランスの人たちが経営管理を学ぶことの意義に戻りますが、働き方改革が進む時代においてはフリーランスや個人事業主として独立する方も増えることが予想されます。

ただし、簡単に独立できる仕事は参入障壁が低いということを忘れてはいけません。

競合がどんどん現れる外部環境において、仲間と同じ事業を起こし、他の企業との違いをいかに創るかという企業家精神は希薄で生活のために事業をしているようでは、結果30年、40年と続く事業主としての人生を生き残ることができるでしょうか?

日本人の過半数が100歳を超えて生きる時代も不可避な現実として捉える必要があるようです。22歳から社会に出て100歳までの78年のうち、我々は何年間働くことになるのでしょう?

前述のような環境において何となく思い付きでの独立・創業は非常にリスクが高いことはお分かりいただけると思います。

企業と違い一人で生き抜くことの難しさとして、前述の経営者と経営管理者両方の素養が求められるだけに、個人事業主やフリーランスの人たちが経営管理を学ぶことはより重要かもしれません。


元GEヘルスケア・ジャパン執行役員、ライフサイエンス統括本部長だった飯室淳史さんのサイトで紹介されている「デジタルコンサルタント養成講座」という資料の中に「GEのリーダー達は実践から学ぶ」というスライドがあります。

そこではGEのリーダーたちは、ビジネス知識などの学びが20%で、残り80%は実務で実践から学ぶと紹介しています。

飯室さんの資料を拝見したり、学校入学以前の2年前の状態ではこのよう文章書けなかったであろうことを考えると、MBAはとって終わりではなく、実践フェーズに移行してからが大事なのだよなと感じます。

わたしは20代をフリーランスで30代から52歳のいままで独学でやってきたことを振り返って、これからフリーや自営として独立される方には経営管理をどこかのタイミングで学ぶことを強く勧めたいと思いますし、これからわが社に入社しれくれて中核人材となってもらえる人材が現れたら、是非学んで欲しいと考えています。

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