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TeamSpiritの「ハッピータイムレコーダー」は、「フロー体験」の調査・記録も可能にしてくれるのでは?

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身近になったウェアラブルデバイス

2014年の8月にJawbone。睡眠時間と歩数の記録はきっとわたしの営業的な成績と連動した結果を示すだろうとか、物事を計画的に実行できるタイプかどうかも、この履歴を見ることである程度類推できるだろうなと感じていました。(ただし、データの活用用途は想像できるけれども、睡眠時間を含めた行動データを自分の勤める会社に提出しようと考える人はまずいだろうなとも)

とはいえ、問診やらアンケートは本人が認識、理解していないことを書き記すことはできませんから、身に着けているものからデータを取得して得られる知見は非常に大きな可能性を秘めています。

進化するクラウドサービス

ここ最近レポートさせてもらった、ウイングアーク1stのMotionBoard Ver.5.6では、スマホにインストールしたアプリを利用しながら社員の行動履歴をリアルタイムに補足したり、成果に繋がる行動パターンを類推したりを可能としています。

そして、テラスカイが発表した『mitoco(ミトコ)』についてご紹介したのがこちらの記事、

この発表会のときには、センサーデバイスを利用した例が紹介されましたが、SalesforceでSFA/CRM連携をしている企業が、グループウエアとして『mitoco(ミトコ)』を採用し、スマホやウェアラブル機器などをIoT連携したところから得られるデータを何かしらのBIツールで解析することでマネジメントサイドは様々な打ち手を考え実行することが可能になります。

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「フロー体験」とTeamSpiritの「ハッピータイムレコーダー」

さて、オルタナティブブログで一番「はてブ」の数を集めているエントリーはチクセントミハイ教授が提唱した「フロー体験」に関するエントリ。

このフロー状態の調査は、面接法、質問紙法からESMという方式に進化しています。1970年代は、あらかじめプログラムされた時間にシグナルを鳴らす呼び出し装置を身に着け、シグナルが鳴ったとき、その瞬間の状況を質問紙に回答していました。そして現代ではポケットベルからプログラム可能な腕時計、携帯用コンピュータと変化を遂げています。

ですので、会社で働いているときに社員がどのような状態で働いているかを記録し、データ活用できる仕組みがあったら、自社における「フロー体験」の可視化が可能になると推測されます。

この領域において、クラウド型の勤怠管理、経費精算、工数管理のサービスを提供するTeamSpiritの「ハッピータイムレコーダー」をご紹介したいと思います。

このハッピータイムレコーダー現状β版とのことですが、単純に出社・退社を記録するのではなく、BlueからHapp!の4段階で記録できるようになっています。そのほかにもヘルスケアと連動した心拍数データの収集、登録された事務所への接近に伴う出社打刻のサジェストと登録された事務所からの離脱に伴う退社打刻のサジェストも備えています。

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TeamSpiritはリモートワークにも対応した勤怠管理、工数管理を実現していますので、勤務時間は勿論のこと、残業時間、勤務場所、関わっている案件種別と工数の記録が蓄積されています。そこにハッピータイムレコーダーを利用することで、こちらの画面にあるように社員の状態と勤務状況のデータを可視化してくれますので、ここから得られる情報を使いながらきめ細かいメンタルヘルス管理を可能にしてくれるのが最大特徴です。

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ハッピータイムレコーダー現在はBlueからHapp!の4段階ですが、ここに「フロー体験」の記録用のモードが追加されれば、会社全体でのフロー体験やハピネス度合の計測などにも利用できる可能性を秘めていると私は考えています。

社内活動をセンサーと組み合わせて計測していくだけでも、膨大なデータが計測されることになりますが、営業活動など基本的に社外で行われる行動やリモートワークなど在宅勤務においての状態を把握するには、何かしらの仕組み、システム連携が必要になると推測されます。

TeamSpiritはERP(Enterprise Resource Planning)のフロントウエアというコンセプトで開発されているのですが、このような新機能を通じて企業の生産性を高めるリソース・プランニングができるサービスとして進化してくれつると面白いのではと思ったり。

注目が集まるポジティブ心理学の領域

人口減少時代に少ない人数で成長していかねばいけないビジネス環境がある訳ですから、オルタナで一番のはてブをつけている「フロー体験」だけでなく、ここ最近話題になることが多いマインドフルネスやポジティブ心理学の領域に注目が集まることが予想されます。

機械や人工知能に仕事を奪われる危険もあるのですけど、学術的な知見とテクノロジーの進化によるデータ活用が身近になることで企業の大小を問わず、その恩恵に浴することが可能になる時代がすぐそこに来ているような気がします。

そんな時代に欧米企業で瞑想を取り入れつつあるところが増えているのは何やら皮肉な感じもしますが、「現代科学にかけているものを補うものがあるとすればそれは仏教である」とアインシュタインも言っているらしく、今後の進展が気になるところです。

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