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やはりアップルは採用動画のクオリティも凄かった

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■どんどん手軽になる動画制作

製品プロモーションビデオ、事例インタビュー動画、人材募集のための社員インタビュー動画などなど、動画のニーズは高まるばかりです。

撮影機材もどんどん小型化、高機能化、そして値段的にも手頃なモノがどんどん市場に投入されています。

最近はSSD搭載ウルトラブックなどでも映像編集は手軽に行えますので、映像制作はより身近な存在になってきていると言えます。

ただし、機材が手軽に買えるようになって手法なども手軽に学べる時代になってはいますが、何を、どう撮影~編集して何を訴えるのか?で作品の質は大きく変化します。

■人材募集動画の難しさ

事例動画はユーザが語ることでの説得力があり、多くの企業が取り組むコンテンツとして定着した感があります。

ただし採用系の動画となると、ここに「バレている」という課題が出てきます。

この「バレている」については、こちらの記事をご覧いただければと。

「自分の仕事人生は自分で切り開くんだよ」という覚醒した人材には、ポジもネガも明らかにした内容が示される必要があり、そのうえで組織への共感が醸成されるようなシナリオ構成が求めらると言えます。

そういう意味で、登場する社員の方々からポジもネガも明らかにしたコメントを視聴者に響くようなリアル感をもって収録することは段取り通りに進めれば収録できるコンテンツとは違い、独特な難しさがある領域と言えます。

■やはりアップルは採用動画も凄かった

スティーブ・ジョブズのコンピュータに対するこだわりは、二度と一緒に働きたくないという思いをさせるほどのもので、その凄さは映画が書籍でも描かれているので多くの方がご存じかと思います。

そして、スティーブ・ジョブズは企業文化の浸透についても強い思いがあり、ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2の375ページにこんなエピソードが紹介されています。

この日のディナーでは、企業には起業家精神と機敏さを重んじる文化を植え付けなければならないという話も出た。ソニーは失敗したとマードックが指摘し、ジョブズも同意する。「僕は昔、大会社は明快な企業文化を持てないのだと思っていた。でも、いまは持たせられると信じている。マードックは実現したし、僕もアップルで実現できたと思っているからだ」

企業文化やブランドは社員全員に影響を与えるものですから、この浸透によってその組織が他社との差別化、オンリーワンな存在を実現するかの鍵であると言えます。

理想論としては今書いた通りですが、実際にそれができている企業がどれだけあるのかというと大いに疑問な訳ですが、こちらに掲載されているアップルの採用ビデオは映像のクオリティだけでなく、収録されている社員のコメントも含め恐ろしくクオリティの高い作品が公開されていることを最近知りました。

■企業文化を感じさせつつ、多様性とパーソナリティを感じさせるインタビュー

この採用ビデオ何が凄いって、出演しているスタッフの皆さんがアップルの企業文化を受け継いでいることを感じさせるハイレベルなコメントにまず驚きます。

語られているエピソードとそれを構成する単語は、経営学やブランド論、マーケティング論などを勉強した経験ある人なのか...と思わず考えてしまうほどです。

このコメントは当人が全部考えたもの?と素朴な疑問が浮かんでくるわけですが、どのようにこれが収録・編集されているかは知る由もありません。

収録にあたり、質問への答えを各自が用意して撮影に臨んでいることは予想できるのですが、映像全体の作り込みのレベルの高さとは別にこのコメントの部分は自然な感じをうまく収録している点でもアップルのクオリティに唸ってしまいました。

様々な人種の人たちが登場することで多様性を表現し、アップルの文化を共有しつつ自分のパーソナリティを活かしながら貢献できているかを伝えるこのインタビュー、チクセントミハイの言う「フロー体験とグッドビジネス」における、「差異化」と「統合化」をアップルの企業文化にマッチする形で映像コンテンツとして表現しているからこそ、見ている人に響くのかもしれません。

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