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65歳まであと15年、男性の平均寿命80歳まで30年。大学卒業から現在の年齢までに匹敵する時を前にどんな事ができるのか?

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49歳で大学卒業資格を得て、そのあとMBA取得のために大学院に進んだこともあり、佐々木さんは「勉強好きだよね」と言われることが多くあります。

wikipediaの「学習」の項目にはこんな記載が

生理学や心理学においては、経験によって動物(人間を含め)の行動が変容することを指す。

自分としては15年続けてきたホームページ制作会社という業務形態が今後到来するであろう機械と競争する時代には相当に厳しくなるだろうという予測のもと、BtoB領域でのマーケティング支援を行う会社にモデルチェンジするため、自分の行動をどんどん変えなくては...という状況です。

10代に自分が好きギターが上手になるためならいろいろな努力したフローに入りやすい性質なので、その変革に成し遂げていくために必要な「学習」と考えれば、当然やらなければ行けない事だろうと考えています(苦笑)

高齢者の貧困問題が話題になる機会も増えました。日本は一度レールを外れた人間が稼ぐことが本当に難しい社会ですから、自分のようなキャリアの人間は生き残るための努力、相当きついことになったとしても続けるしかないというのが現実としてある訳です。

Web制作、マーケテイング支援の仕事の良さは、多彩な業種、またその時々の伸びているビジネス領域の仕事に触れる機会が多いことです。特定業界に特化するのも戦略としてありですが、自分は多様な企業さんから多彩な知識や情報を得ながら仕事するのが向いているようです。

時代、時代で、業種・業態は大きく変化しますが、経営学、経済学、マーケティングの根幹部分で必要となる知識に大きな変化は無いというところを踏まえると、基礎的な学問の領域を含めながら、現場で使える実務知識や実践力を学習しながら、習得していくことは最終的に組織が生き残るためには必要だと考えています。

まあ、不安的な生活を何とか生き残るためには、必死で走り続けるしかないという悲しい現実とも言えますが、そもそも組織に収まって仕事するのが無理なタイプなんでそれは致し方ないですね(苦笑)

ここ1~2年でしょうか、マーケティング・オートメーションの導入から、インバウンド・マーケティングで効果出すためにはコンテンツが必要という自明の理由から、コンテンツ制作に各社リソースを投入する事態になっており、世間ではコンテンツ・マーケティング・ブームとも言える状況です。

そんな中、自分が企画に携わっているサイトにチームスピリット社の「カタリスト」というオウンド・メディアがあります。

この「カタリスト」では、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」の解説もされている友野典男さん、「仕事に生かす地頭力」の細谷 功さん、エンタープライズITのライティングでおなじみの五味明子さんにコラムをお願いしており、自分が書籍を購入している方々と一緒に仕事させてもらえるという大変ありがたい状況となっています。

行動経済学については、Googleの人事トップが書いたWORK ROLESでも取り上げられており、ダニエル・カーネマンがやはり外せない訳ですが、リチャード・セイラーの言う「ナッジ」というワードもとても重要かと思います。

さて、WORK ROLESはGoogleの人事施策を知るうえで大変有用な書籍だと言えます。ただしその個別施策をそのまま自社に転用しようとしても簡単に出来ないことも多いです。

ただGoogleがより良い結果を出すために様々な学説を探してきては自社組織に展開し、その結果を統計的なアプローチで試行錯誤するという方法論はだれもが真似できると思います。

では、職場の多様性であったり、クリエイティブな仕事が求められる領域で試してみる価値がありそうな知識はどの辺なのかというと、自分としてはこの辺が外せないところかと

  • 人間の不合理な判断や行動について>ダニエル・カーネマン
  • 褒め方とマインドセットの重要性>キャロル・ドゥエック
  • 競争やインセンティブの弊害>アルフィ・コーン
  • フロー理論>チクセント・ミハイ
  • 学ぶ組織>ピーター・センゲ
  • なぜ実行できないのか>ロバート・I・サットン、ジェフリー・フェファー
  • ナッジ>リチャード・セイラー

学者の書いたものは読みにくいという方には、ダニエル・ピンクのモチベーション3.0が上記の人たちの考え方のエッセンスを分かりやすく解説してくれているので、手軽に済ませたいかたにはこちらがお勧めです。

最後に、自分としては勉強ではなく「学習」しているつもりで、現在タイムマネジメントなど大変なこともありますが、大学院で学んだことを自分の会社で実践することが出来るという、非常に恵まれた環境に居ると言えます。

ここに至るまでの経緯として、自分は将来に対する不安から学ばざる得ない状況になっていますので、これはあまりお勧めできる話ではないのかもしれません。

ただし繰り返しとなりますが、日本の40代、50代がリストラされてからの再就職問題やら、何となくフリーランスや自営で食べることは出来たけれど、老後の生活となるとお先真っ暗という人たちが今後増大することが予想されます。

65歳まであと15年、男性の平均寿命80歳まで30年。大学卒業から現在の年齢までに匹敵する時を前にどんな事ができるのか?

安泰の財産や待遇を手にしている人たちには不要な話かもしれませんが、中学・高校の時に勉強しなかったのが悪いだろ...というロジックが、40代後半からのセカンドライフへの取り組みでも繰り返されないかが気になるところです。

そういう意味で、勉強ではなく、「学習」を必要としている人は多いのではないでしょうか?

大事だと思うので、繰り返します。wikipediaの学習の項目です。

生理学や心理学においては、経験によって動物(人間を含め)の行動が変容することを指す。

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