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米国のハイテク業界の運命は再生可能エネルギーと密接に関連。コスト競争力の観点から不可欠という見方もあり、早速テスラのPowerWallをアマゾンが試験中運用中。

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連休の始めに電気自動車で有名なTeslaがPowerWallというバッテリーの発表を行ったことをお伝えしました。

このPowerWallはスケーラブルに発電能力を拡張していけるのが画期的であり、その組合せによっては世界全体の電力需要を賄うことも可能とイーロンマスクは語っていたというのは前回のエントリーでお伝えした通り。

Tealaのプレスキットのほうでもamazontとの連携に触れている箇所はあるのですが、datacenterknowledge.comというサイトが、アマゾンがこのバッテリーを試験運用していると報じています。

アマゾンは再生可能エネルギーだけでデーターセンターを稼働させることに尽力することをコミットメントしており今回のPowerWallの導入もこの一環の取組みという事でしょう。

記事中で紹介されているacore.orgには、アマゾンがこのPowerWallの他、インディアナ州で150メガワット(MW)の風力発電所の建設と運​​営をサポートしているとも紹介しています。

そして再生可能エネルギーの利用は現状コストを下げるだけの効果ではなく、揮発性の化石燃料価格の高騰に対してのリスクヘッジを提供しているということが大きなポイントでしょう。

更には、米国のハイテク業界の運命は再生可能エネルギーと密接に関連していて、電気に依存する産業は信頼性とクリーンな電力を確保することが不可欠。結局、再生可能エネルギーのいくつかのソースがコスト競争力を継続するとしています。

アメリカで起きた電力自由化でのエピソードを考えれば当然の成り行きかと思いますが、そこには効率性、事業継続性だけの話しではなくアメリカ独特の開拓者精神のようなものを感じます。

原材料が高騰したら価格に転嫁することが許されていて、インフラサービスとして守られながら大きな利益を上げ続ける電力会社に対し、見方はいろいろあろうかと思います。

日本では震災以降、電力料金の値上げにより経営状態が悪化するケースなどが報じられたことがありましたが、企業だけでなく個人の家庭でも再生可能エネルギーの利用が拡大することで電力会社への依存度を軽減することで得られる自由があると考えます。

わたしが中学・高校時代を過ごした70~80年代は、ウォークマンの登場やら映画や音楽などの文化面でも実にさまざまなものが登場した時代でした。

ここ最近のリバイバルで一儲けの傾向に疑問を感じる場面もあったりしますが、テスラやアマゾンなどの取組みは、人間の生活の大きな枠組みに変化はないのだけど、その中身については根本的な変革をもたらすという観点で、もの凄い開拓者精神を感じる次第です。

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