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腐敗するのはべつに経営側だけに限ったことではなく労働者側でもとんでも無いのが居ることがキッチリ描かれているのが山崎作品の魅力

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山崎豊子さんが亡くなったというニュースが午後に流れてきました。

10代はあまり本に触れる機会がなく、どちらかというと映像化された作品との接触になるのですが、「白い巨塔」での田宮二郎の存在感は凄かった…と思いwikipediaを見たら、撮影当時はそうとう色々な事があったようで現場はさぞかし大変だっただろうな、、、と思っていたら自殺したのが43歳で今の自分よりも5歳も年下だったのかと2度びっくりしてしまいました。

そして、「沈まぬ太陽」も見応えのある映画でしたが、これを見ると経営側、労働者側双方にろくでもないのが沢山いる事を垣間見ることができます。

wikipediaに巨大組織の暗部を浮き彫りにする長編小説を書き続けたと表される著者ならではの出来事が書かれており、


この作品の『週刊新潮』への連載・映画化に日本航空は不快感を示し、雑誌連載中は日本航空機内での『週刊新潮』の扱いを取りやめている。


自分はこの映画を見ると、経営破綻に向かっていく時期にまだ労組側がいろいろ待遇面で文句を言っていたことなどを思い出します。

映画で描かれていたことをそのまま信じる訳にはいきませんが、ナショナル・フラッグ・キャリアという親方日の丸の考え方が根本にあり経営破綻までいってしまった、経営側と労働者側がやってきたことの滅茶苦茶さはもっと糾弾される機会があっても良かったのでは?と個人的には思っているのですが、JALの再上場にあたってNHKの解説委員室ブログにこんな記載があります

今回の動きでがっかりしたのは、政府の無責任な対応です。
程度はともかく競争条件に歪みが出るのは明らかなのに、対策を取ろうとしない事です国土交通省は、行政が介入する余地は無いと及び腰だし、支援機構を所管する内閣府は、航空のビジネスには無縁で、誰も主体的に問題と取り組もうとしません。
今回のJAL救済は異例の措置だという問題意識が、余りにも希薄でした。
かつて、銀行に膨大な公的資金を投じましたが、この時は皆恩恵を受けたので問題は起きませんでしたが、航空業界は大手は2社だけだから、影響は容易に想像がついたはずです。
EU・欧州連合には、公的支援を受けた企業の活動に対して、自助努力してきた企業と不公平にならないよう、ガイドラインがあります。
政府は今後こうしたガイドライン作りを検討する構えです航空に限らず同じ様な事はありうるので、今回の問題をきちんと総括して、制度の改革に結びつけてほしい物です。

腐敗するのはべつに経営側だけに限ったことではなく労働者側でもとんでも無いのが居ることがキッチリ描かれているのが山崎作品の魅力の一端だよなと、これまた年金問題のときの社会保険庁の労働組合も凄かったよな、、、と思い出したりしたのでした。

最後に山崎豊子さんのご冥福をお祈りしたいと思います。

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