eBookProでは日本マイクロソフトさんからコンテンツ提供を受けた、Microsoft SQL Serverを活用するための電子書籍を無料配布中です！
オルタナブログが縁でスタートした谷川さんとの電子出版事業プロジェクト「eBookPro」で先週２つのリリースを出しました。
eBookProのサイトのほうやFacebookページのほうでも紹介させていただいておりますが、より多くの方にコンテンツに触れていただきたいのでオルタナのほうでも紹介させていただきたく、まずは11 日に発表させてもらった「ePub digital book Series」について。
eBookProでは電子出版について様々な角度からの検討や実験的な取り組みなどもさせていただいておりますが、技術論文系の定期刊行物のePub化などの提案をいろいろ行っており、オープンなフォーマットでリフローしてくれるePubは論文や技術書などの分野の情報の電子書籍化の相性は良いと考えています。
オライリーも基本ePubフォーマットを活用しながらここ1年くらいでPDFからePubのほうへの売上比率の転換も行われているようなニュースも流れていたので、
是非日本においてもそういう流れの一部を自分たちで作ってみたいと考えていたところに今回、日本マイクロソフトさんからコンテンツの提供をいただけるという幸運に恵まれ「ePub digital book Series」をリリースさせていただく事ができました。
日本マイクロソフトさんとの取り組みなどについては谷川さんのほうがきっとブログを書いてくれるように思うので、わたしのほうは制作現場のほうの話しを少し紹介しておきます。
今回発行するePubについてはiPadを一番メインとなるデバイスという位置付けでCSSの設計やらコーディングを行いましたが、やはりITネタという事もあり、アンドロイド端末やSONYリーダーでの閲覧、PC方面ではfirefox、Adobe Digital Editionsでの表示確認などを行いながら普段持ち歩くデバイスにおいて技術書としての見やすさ、読みやすさを考えながら実制作を行いました。
今回SONYリーダー向けにはこういうソースの書き方はしないほうが無難だ…などなど新発見もいろいろあり、ソースを流し込むだけの簡単・安価な制作フロー、もしくは個別デバイスに特化したコーディングルールを採用するか、はたまたこうやって複数デバイスでの互換性をある程度手間を掛けてやるのか？など、おおまかに3タイプの制作手法に別けられる状態かと思います。
紙の書籍を発行してしまった後の電子化プロジェクトでは制作費用がネックでプロジェクト自体が進行しない事もあることはこれまでも色々な場所で話しをさせてもらっていますが、今回は電子でまずやれる事はなんだろう？というところからスタートしている案件でもあり、制作上のナレッジだけでなく、無料配布のePubにおいて自社サイトとAppleのポッドキャストを通じた配信チャネルの確保は常識となりつつあり、
そこにどうチャネルを増やしていくかが課題な訳ですが、「Microsoft SQL Server」の情報はそういう意味でソーシャルメディアとの相性も良いテーマと考えており、twitter、facebookのチャネルを通じた接触面をどれだけ拡大できるのか？
このほかにもFacebookでの広告露出も同時並行で行っており、
この辺の成果がどういう風に出てくるの？というのは電子出版事業に関わっている人なら興味あるところではないかと思います。
「ePub digital book Series」は当然シリーズと銘打っておりますのでこの2冊だけではなく「Microsoft SQL Server」の続編リリースに向け鋭意作業進行中、そしてこのような取り組みを実際に見ていただくことで自社のコンテンツでも利用可能ではないか？と思われる方が当然出てくると予想、電子書籍化してほしいコンテンツのリクエストについても今後は受け付ける予定でおりますので、このエントリをご覧になって「これだ！」と思った方はお気軽にご相談ください。
最後に今回出版させていただいている情報はデータベースを学ぶ上での基本的なところから、Microsoft SQL Server 2008 R2にも対応した情報も含め無料で手に入るのは非常にお得だと思いますし、毎回ダウンロードするのは面倒という方のために
ePub digital book Series Microsoft SQL Server Technical Documents
http://feeds.feedburner.com/EpubDigitalBookSeries
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iTunesのPodcastで「Microsoft SQL Serverを検索すると引っかかってくるのは英語の情報が多いようですが、AppleのiPadやSONYリーダーといった多様なデバイス対応している日本語の無料コンテンツが加わったこと意義…って書いてしまうとちょっと大げさですけど接触面の多様化という観点で今回の取り組みもまた未知なる領域の多い電子出版分野において地力をつけるのに大いに役立ちそうです。