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北朝鮮と民主化革命真っ只中のエジプトの意外な関係

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エジプト民主化革命についてはその拡大要因にインターネット、携帯電話、ソーシャルネットワークなどが重要な役割を果たしたことで、ITを利用して人々が成しえる事の凄さを思い知る結果になった訳です。ITというか人々が情報を持つということがどういう力を与えてくれるかについては今回は触れませんが、わたしのブログで取り上げるべきだろうな~という話題を見つけましたよ。

北朝鮮が金正日総書記が16日、69歳の誕生日を迎えていろいろお祝いの行事をやっているけれど、エジプトの民主化革命にピリピリしているというニュースをNHKが放映していました。

北朝鮮の携帯電話加入者、昨年9月の段階で30万人を突破しているらしいのですが、この事業を北朝鮮で展開しているのは事もあろうにエジプトの携帯電話通信大手、オラスコム・テレコム社なんだそうです。

ニュースを検索してみると、今年1月に金総書記が23日、訪朝した同社のサウィリス会長と会見したニュースが伝えられていて、昨年1~9月の北朝鮮での携帯電話事業の収入は約4200万ドルを超え、出資している国営通信会社も1千万ドル以上の収益を上げた…と情報通信産業花盛りといったニュースが報道されています。

朝日新聞の報道にはこんな一文があります。

金総書記はサウィリス会長の訪問を熱烈に歓迎し、夕食会でもてなした。金総書記が企業家と単独で面会するのは極めて異例。北朝鮮関係筋は「携帯電話が普及すると情報統制が緩むことになるが、収益が魅力で携帯事業をやめられないのだろう」と語った。

収益が魅力的な事には変わりないですが、今回のエジプト民主化革命がネットや携帯を通じて拡大した事は全世界的に周知された事であり、事もあろうにその当事国の会社に自国の通信事業を任せているとは…これを知った総書記、まあこの他にもこの国には難しい判断を迫られていることが沢山あるとは思いますが、そこにまた一つ頭の痛いネタが追加された…という事になるのかもしれません。

いや~ほんと、こういう奇妙な巡り会わせってあるものなのですね…という話題でございました。

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