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イスラエル国防軍はどんな狙いでYoutube投稿しているのだろう?

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昨年11月に米国国防総省が運用を開始した「TroopTube(トループチューブ)」の紹介記事を書きました。

この辺の導入の流れの中では米国の兵士が不適切と思われる動画を投稿してしまい世界中から非難を浴びてしまった事と無関係ではないだろう、、、という私なりの考えを書かせてもらいました。

ベトナム戦争などでマスコミ、ジャーナリストが伝える情報が政府や軍にとって、思惑通りに伝わる場合と、戦況を含め、戦死者の姿が伝わることで反戦運動を盛り上げる結果となり、その後アメリカがやっている紛争地域でのマスコミ報道ではアメリカ兵戦死者の姿や、棺の撮影は基本的に禁止されていたと思います。

湾岸戦争では戦闘機に搭載された撮影機器や管制機器による爆撃・攻撃などの映像を軍から提供してもらい、その映像が流れることで、そこでの映像はテレビゲームのような画面として見えたりもするので、戦争の悲惨さが伝わりにくくなったと警鐘を鳴らしていたジャーナリストの方もいたと記憶しています。

前述の兵士が子犬を谷底に放り込む映像はそれこそ世界中から批判を集めることとなった訳で、TroopTube自体は軍関係者以外であっても自由に使うことは可能となってはいるようですが、国防総省の権限で自由に削除を行うことが出来るということなので、軍に都合の良い情報統制に使われる恐れは十分ありますよね。

外部批判から自浄能力を発揮できるのは組織がちゃんと活動している証拠ですが、こうやって情報統制を強めて、問題出てこないようにふさぎこむ、そして就業規則とか軍規に違反した奴はとりあえず訴えるとか処分できる体制を敷いておくって、管理する側からすると真っ当な論理でしょうが、内部告発・問題提起が出来にくくなるのは確かですよね(まあそこか狙いなんでしょうから)

そんなこんなで、現在イスラエルがガザを空爆、地上軍の投入というような事態が起きているのは皆さんニュースでご覧になっていると思うのですが、イスラエル国防軍がガザ空爆の様子をYoutubeに投稿し同国のPR、戦意高揚に利用している、、、ってこれまた驚きのニュースが出てきましたね。

ただしwebというか世界には、これとは正反対の信念・思想をもっていたり、極端な例としては危険な組織と呼ばれたり、一般には理解しがたい主義・思想をもった人々や団体のサイトも存在するわけで、それぞれが全世界に向け情報を発信、自分の信ずることろの主張を展開しているという点においては、一概に今回イスラエルのやったことを非常識では?など簡単には語れない側面ありますよね。

はたして、イスラエル国防軍の報道官も出演しての動画投稿は、イスラエルが考える広報効果を残すことができるのでしょうか?

ここで改めて、自分自身で考え・判断することの重要性を痛感したのでした。

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