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すんげ~~頑張って練習しているかもしれないけど、そのような素振りは微塵も見せたくない

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平野さんの「「頑張る」のは古いマネジメントなのか? 」を興味深く拝見。

会社員として働くという場面でこの「頑張る」という言葉の意味を語ってしまうと非常に難しいと感じたので、わたしの場合は楽器の演奏技術というところに絡めて書かせていただきます。

事、演奏技術を磨くために個人の努力、頑張りは必須要項です。ただし「わたしはこんだけ努力しました~~」って演奏されても聴いているほうには何ら関係ない事で、逆に「大した練習しなくても俺はこんだけ弾けるだぜ」的なほうがオーディエンスも感嘆してくれるのではないかと思うくらいです。

なので、わたしの考え方、美意識の中には努力とかすんげ~~頑張って練習しているかもしれないけど、そのような素振りは微塵も見せたくない、、、というのがあったりします(苦笑)

ただ、

世の中にはさしたる努力・頑張りをしなくとも天才と呼ばれる人たちがいたり、一般ピープルから見ると血の出るような努力・頑張りを頑張ったと思わないタフな人たちがいたりする訳で、

↑こういう方々と出会ったときにはもうこちらは感嘆するというかひれ伏すしかないのですが、自分がこうありたいとか、こういう演奏をしたい、このフレーズを弾けるようになりたいということで技術の習得にかける時間・集中力を使うことは、平野さんが書かれている「頑張る」と多分同じ意味なんだろうな、と推測しつつ、スポーツ選手なりアーティストが練習に費やす時間を=「頑張っている」とみなすのかは、本人にとっては必要なことだからやるだけの事で、努力しているとか、頑張っていると考えないだろうなと思ったりしています。

例え話として、バンドのオーディションとかだと一応課題曲があるんですね、なのでこれは自習可能なので就職試験と同じ。

なのでこの段階で○○コードが押さえられないとか、明らかに弾けないものがあれば試験には落第です。

ただ社会においてはその会社の特殊事情なので最低限の処理能力や技術を持たない人が入社してしまうケースもあるでしょうから、そういう方には頑張っていただくしかないのかな、、と思うのです。

オーディションで無事合格したとしてそのバンドで要求される技術レベルとか表現力、パフォーマンス能力を満たしていればあとはそのバンドなりのお約束に従って個人の自由でプレイ(仕事)すればOKな訳です。

長いことツアーとかレコーディングをやるようになると、演奏するジャンル、曲調はさまざまなものがあり、やはり人間得意・不得意ありますから、プロフェッショナルとしてギャラをいただくためにはこの不得意分野の克服が当然取り組むべき課題として降りかかってきて、ここには新たな努力とか頑張りが必要になります。

不得意分野の楽曲が増えてしまった場合とか、ここで自分には合わないからそのバンドは辞めるというオプションもありますが、自分の演奏能力を高めるとか、新しいジャンルを身体に覚えさせるための目標があることで自然と人間は取り組みをするもんだよなと思います。

このエントリ書くにあたって再認識したのは、仕事・趣味問わず、また若いとか年取っているとか関係なく、自己実現の目標としてとか、自分がこうありたいってイメージできているものに対しては、別に外部から頑張れと言われなくても勝手に頑張る生き物なんだよな、、、と

高橋さんが「おやじ世代のコミュニティの語彙不足」とコメント書かれており、これには自分も耳が痛いですが(苦笑)、プロの集団の中に○○のコードを押さえられないけど入れてくださいっていうレベルの人が来た場合には「頑張ってね」って言うのはありだよね、、、と自分的には解釈したのでした。

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