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「iTunes」にとっての「Silverlight」と「Adobe Media Player」

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「Silverlight」対応で「GyaOがやっと、Macで見られます」という記事が2007年11月に掲載され、この2008年の6月くらいからは「Yahoo!動画」でSilverlightを活用したサービスが提供される模様です。

RealAudioのフリーのサーバウエアを利用している時代もありましたが、Windows Mediaエンコーダーがフリーでも結構いろいろ出来たことや、FLASHが5のあたりからビデオとの親和性が高まってきたあたりから、RealAudioを利用する機会は激減したような記憶があります。

その後、MacのほうでのWindows Mediaプレーヤーの開発が停滞してしまったタイミングとFLASHが透過ビデオを扱えることで単なる動画配信ではなくリッチコンテンツの提供が拡大しつつ、画質も向上、デフォルトのプレーヤ使うだけなら技術的なスキルもそれほど必要とせずに一般的なwebサーバで動画配信できるという点でクロスプラットフォームでの動画配信にFLASHが使われる機会がほとんどというのがこれまでのおおまかな流れだと思います。

ただ、Windows Media形式の動画資産を再変換するとか、DRMを適用したい、というような場合に躊躇してしまうケースもそれなりにあったと思いますが、今回の「Yahoo!動画」のSilverlight対応で今後、開発ノウハウなどが開示・共有されたり、Yahoo!のAPIとしてパーツ提供などが行われることで結構利用の裾野は広がるだろうなと推測しています。

時を同じくして、アドビは「Adobe Media Player 1.0」(AMP)を正式リリース、無料でダウンロード提供を開始するとのこと。当然の流れとしてこのAMPはオンライン/オフラインのどちらでも使用できるハイブリッドのアプリケーションとして提供されるので、厳密にはFLASHとAdobe AIRを同一に論じるべきではないかもしれませんが、webコンテンツの制作においてFALSHを触れる人の数が相当数になっている事を考えると、既存のFLASH(FLA・FLV)形式で提供されているサイトにおいてはAMPを使いオンライン/オフラインのどちらでも利用できるようなコンテンツ提供とかサービス拡張のほうが現時点では選択しやすいかも、、、と思ったりしています。(Silverlightでの開発での苦労がGyaOの記事の最後のほうに書いてあってちょっと笑えます)

「iTunes」以外に「Silverlight」と「Adobe Media Player」のどちらでもクロスプラットフォームでのコンテンツ利用が可能になることで、リッチコンテンツの体験の幅だけでなく、DRMコンテンツの利用などの面においてもコンテンツオーナーが自社管理可能な環境でコンテンツを有効利用出来るチャンスが増やせるかもしれませんね。

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