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フツーの会社員だった私が、一念発起してなぜか八百屋さんになってしまった。そのプロセスを中心に、超スモールビジネスの経営者的な視点で、女性のキャリアについても書く細腕繁盛(したい!)記です。

「ペンは鍬より重たくてねー」・・・ナスが旨いです。

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 「ペンは鍬より重たくてねー」 農家さんとの電話での会話です。名言だ、と久しぶりに痺れました。お相手は、エビベジの名で有名な海老原ファームの海老原さん。メールの返信ができずに、申し訳ない。鍬なら扱いなら楽なんだけどね、メールはどうも苦手で、と笑います。カッコいい!そんな名言を吐いてみたい!と海老原さんにほれ込んだ瞬間でした。

 サラリーマンだろうとフリーランスであろうと、経営者であろうと、仕事に対する価値観やライフスタイルの中での割合はそれぞれだとは思います。しかし、お金を頂く以上は、少なくとも自分がかかわる範疇はプロだね、と言われるように勉強しておきたいと私は志して、仕事をしてきました。
 
 OL時代も自社が販売する教材のプログラムをとことん愛そうと思ったこと。使い込んで、何を聞かれても分かるようにしておこうと心掛けていましたから、お客様から何を聞かれても、ある程度答えることができたので、重宝がられたのは事実です。

 今は、八百屋として、「野菜のプロ」として、仕事をしていますが、野菜の世界はこれほど奥深いのかと、今、改めて大海原の前に立っている思いです。野菜を「農」という視点から見れば、栽培方法、生産者、肥料、農薬、風土気候、環境問題、歴史、微生物、遺伝子組み換え、野菜工場、種の戦争と言われる国の搾取などこれまた、それぞれの分野で確立しているほどに、深いものです。一方、「食」という視点から考えても、家庭での料理、野菜の機能性、離乳食や介護食、日本の食文化の変化、各国の歴史と食文化、料理人の調理技術、などなど限がありません。

 どれを、どこまで突き詰めるべきなのか。混沌としてしまいます。結局は自分が商品(野菜)を通して「何を伝えたいのか」というだと思います。本当にそうだと思います。

 私はただ難しいことを抜きにして、「おいしいご飯」を食べて、エネルギーをためて、元気に毎日を邁進してもらえればそれで良いと思っているだけなのです。食卓の基本は野菜(畑のもの)です。だから、私は野菜を売るのです。

 現代のライフスタイルを考えると、日常的に野菜を食べることは難しく感じている方が増えているようです。だからこそ、私は美味しい野菜の情報をお伝えし、提案してゆきたいと思っています。「美味しいもの」を食べることは皆さん大好きなはずです。なぜって、美味しいものを食べると皆さん笑顔になるじゃないですか。私はそれが見たいだけです。ですから、「今は何がおいしい?」と私に聞いてください。いくらでも答えますよ!

 その間に私はいろいろ調べておきます。美味しい野菜揃えておきます。なので、食べに来てください。私に会いに来てください。そして、もし、私から返信がなかなか来なくなったら、お電話下さい。その時には、「いやーすみません。ペンはじゃが芋より重たくて...」と答えられるようにしておきますから!

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ナスの肉みそ.JPG

<今週のおススメ野菜> ナス

 ナスはシーズンによって、味わいが異なります。7月の今は、人間でいうところの青年期。皮が薄くて、瑞々しい!この青臭さが美味しいのです。ナスの翡翠煮などが美味しいです。季節が進み、10月のナスは完熟期。人間でいえば、熟年期です。水分は切れてきていますが、コクと旨みがたまりません。これは焼きナスにすべきでしょう。写真はナスの肉みそ。ご飯が何杯も食べられます。


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