国内外のアーティストやタレントのソーシャルメディア活用術をプロダクション出身の筆者が発信。

Second LifeでのU2のチャレンジに学ぶ

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エンターテイメントにとって、ソーシャルメディア活用の本質は、“どんな楽しい体験をファンに提供出来るのか”だと思います。難しいことなしに、楽しいことが出来そうであれば使ってみればいいんです。

その点、Second Lifeは面白かったですよ。結果的に大失敗の烙印を押されていますが、ファンとのコミュニケーションの新しい形を見せてくれました。

U2がSecond Lifeでアバターを通じたバーチャルライブを実施したのは2006年でした。相当早い段階でのチャレンジだったのですが、大きな意味を感じました。大物アーティストが新しいメディアを使って企画を打つということは“リスク”です。少なくとも日本のプロダクション的にはそうです。いくら面白そうだと言ってもまだまだユーザー数の少ないメディアを使う。その結果、人が集まらなかったらU2が恥かくんじゃない?ということです。ただ、海外では大物アーティストこそどんどん新しいメディアでチャレンジをしていきます。LADY GAGAしかりRadioheadしかりですよね。このマインドは相当重要だと思います。エンタテイメントコンテンツだからこそ、楽しい体験を提供するためのチャレンジはすべきなんです。


YouTube: U2 in Secondlife

私はSecond Life内で、小規模ながらコミュニティの形成を実現しました。そこで学んだのはコミュニティ形成に必要なのは“継続的な場の提供”と“強力なコンテンツ”ということです。

例えば、このイベントはファンの方からの自発的な要望により開催されました。こちら(プロダクション)からはSecond Life内の“場”を提供しただけ。あとはファンの方が自分たちで作ったアイテム(うちわやペンライト)を手に、集まってアーティストの誕生会を開いたのです。そこでは自然とコミュニケーションが発生し、アーティストに対する絆が深まっていったのです。バーチャルな空間で、しかもアーティスト本人が関わることもなく、ファンの方の“お祝いしたい”という気持ちに対して“場”を提供するだけでこうしたイベントが実現出来るのですね。イベントの最後には、違うアーティストでも誕生会をやりたいので場を提供してほしいという要望がまたこちらに出されました。


YouTube: 浜崎あゆみ 10周年イベントINセカンドライフ avexisland

今、多くの企業様が“場の提供”をFacebookで行おうとしています。大切なのはそこに継続性があるかどうかです。せっかく“場”に訪れた方も、「あ、誰もいないや」「何もやってないや」となってしまうと離れていってしまうんですね。ただでさえユーザー数の少ないSecond Lifeでも私はなるべくログインして、訪れてくれた方が「こんにちわ管理人さん」と声をかけられるようにしていました。

そしてなにより強力なコンテンツの存在です。ソーシャルメディア自体に注目がいくことで忘れられがちですが、強力なコンテンツ無しにコミュニティ形成は難しいですね。ここは次回、GAGA様を取り上げつつ書きたいと思います。

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