オルタナティブ・ブログ > 誰がためにITはある? >

流行に流されやすいITやビジネスの本質を考えるブログ

自分は何の資産で収入を得ていますか?

»

ここ1年ぐらい株式投資の話題をテレビやネットでよく見るようになりました。主婦やサラリーマンが数1千万、数億儲けたような話をよく聞きます。自分は所属する会社の関係で株式への投資とか制限されるのでやっていませんが、やっていたら儲かっていたのかな。。。と思ってしまいます。

そんな時、以前よんだ「金持ち父さん、貧乏父さん」の本に、「金持ち父さんは資産を持つように投資を行い収入を得る」ようなことが書かれていたのを思い出しました。

そのとき、自分を資産に収入を得ているのかとふと考えてしまいました。今いる会社ではソフトウェア資産管理というニッチでありますが専門知識と経験で業務を行っています。また、会社とは別の団体でもソフトウェア資産管理関連の講演や講師などの仕事をやっています。30後半の時に今の会社に入りましたが、転職をするきっかけになったのソフトウェア資産管理という知識と経験でした。

いうなれば、自分はソフトウェア資産管理の知識と経験という資産から収入を得ている状態になります。

しかし、新卒の時からその経験を持っていてわけでもなく、さまざまな人とのめぐり合わせと幸運と努力で今の資産を得ることができました。ほとんどの新卒は若さを資本として会社から収入を得て、年をとり若さがなくなるのと引き換えに人は経験という新しい資産を手に入れます。

仕事の経験で手に入れられる資産は2つあります。1つは同じ会社の社内でさまざまな部署を経験し資産をためていくもの。もう1つは会社の枠にとらわれず幅広く使える分野の経験を積むものです。

前者の同じ会社内で得られる資産の多くは、社内人脈や情報、評価などその会社の中でのみ使える社内通貨のようなもの。その経験は同じ社内であれば価値を生む資産でありますが、会社から離れてしまうと蓄積した資産は全く使えなくなってしまいます。

後者の同じ会社の枠にとらわれず幅広く使える分野の経験は、所属する会社では資産として評価されない場合がある反面、他の会社で評価を得て新たな収入をえるきっかけとなります。

高度成長期と呼ばれた時代、ほとんどのサラリーマンは同じ会社に前者の資産を蓄積し出世をしていったと思われます。しかし、今は後者の資産を蓄積するケースが多くなっているように思えます。

若さという資産と引き換えに何の資産を取得し収入を得るか?その判断は人の価値観により変わるので、一概にどちらが良いとは言えませんが、自分は何の資産で収入を得ているのか?ということは若いうちから常に考えるべきであると思っています。

Comment(0)