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コストコの戦略にうまくはまってしまった私

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先週、コストコに行ってまいりました。コストコといえば、倉庫型の大型小売店。商品は、パンであれば一袋30個ぐらい入っていたり、ドリンクであれば最低24個入りの箱売り、肉は最低1キロなど、すべてアメリカサイズで売られています。

また、このお店は会員制のため、会員以外は入場もできない。会費は年4200円。決して安くはありません。

以前、友達に連れて行ってもらったことがあり、商品も安いためまた行きたいと思ってはいましたが、年会費に阻まれそのまま行かずじまいの状態でした。

しかし、最近雑誌の付録にコストコ1日招待券がついていたため、良い機会と考え家族で行ってきました。考えてみれば、この時点ですでにコストコの戦略にはまっていました。

お店につくと、駐車場入り口で入店の手続き。お店に入るために、住所・氏名を確認。さらに、免許証の提示を求められるほどの念の入れよう。ここが第一のトラップ。

説明員から「ご提示いただいた招待券を利用しても入店できますが、非会員のためお買い上げの5%上乗せされます。会員になると4200円かかりますが、5%の上乗せは発生しません。もしご満足できなかったら買い物終了後返金も出来ます。さらに1年以内であればいつでも返金します。」との説明。

さらにお店に入ると会員証発行カウンターに回され、先ほどと同じ説明。5%の上乗せされるのは面白くないし、いやなら終わりにお金を返してもらえばいいと考え、とりあえず会員になると顔写真入りの会員証を作られる。

店の中で買い物をすると、やはりコストコは面白い。大型スーパーは何度も行っていますが、スケールの大きさと近所のスーパーではあまり見ない商品を見ていると、大型スーパーにはない面白さがある。

そんなこんなで買い物を終えると、1年以内であれば返金できるので、買った物を食べてみて大したことなかったら、解約しようという空気に。また、買い物をした後にすぐ解約するという罪悪感に駆られてしまう。きっとこのまま1年間使い続けのだろうと思った瞬間です。

初めにも書いたとおり、無料招待券でお店に行こうと思った時点で、コストコの戦略にはまっていました。無料で誘い、価格で会員との差をつけ、さらに1年間解約フリーにして会員になることのハードルを落とす。買い物をさせて即解約のハードルを高めて、また来店させる。

この戦略はお店の魅力がなければ出来ないものであるが、とてもよく練られている戦略であるとある意味感心してしまいました。

ちなみに、うまくはまってしまったと書きましたが、お店自体には満足で、会員になったしまた行こうと思っています。(この時点でさらにコストコの戦略にはまっているのですが)

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