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「型にはまる」と「型にはめる」どちらを選ぶか見極めることの重要性

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こんにちは、システムコンサルタントの長谷川渉です。

今回はコンサルティングの際に気を付けていることの1つをお話したいと思います。

IT/システム(仕組み)化の導入をコンサルティングする上で、

「型にはまる」方法を選択するか、「型にはめる」方法を選択するか

を見極めることに私は重要性を感じており、実際にとても神経も使いますし、時間も許す限り使わせて頂くほど、大切なチェックポイントになります。

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まず、それぞれの方法の概要について、お伝えしたいと思います。

「型にはまる」とは、現在の業務フロー等を変えることなく、自動化や効率化UPを行えるIT/システム(仕組み)化を進めていく方法になります。

メリットは、上記のように、今までと同じフローを維持しながら、より業務をスムーズにしていけるという点が、大きなポイントになります。

デメリットを挙げるとすると、「型にはまる」IT/システム(仕組み)を新規開発するのか、既存のものから見つけるのか判断し、運用開始できるまでの時間とコストを、いかに短く低くすることができるかが、大きな課題となる点です。


次に「型にはめる」ですが、こちらは既にある程度できあがっている(既存の)IT/システム(仕組み)を導入し、それに合わせて業務フローを見直す=はめていく(合わせる)という方法になります。

メリットはIT/システム(仕組み)化の導入自体を時間とコストを抑えることが可能な点です。(もちろん、規模等によって変動はします。)

デメリットとしては、現場社員さん達の声を聞きながら、業務フローを改革(改善)していく上での一時的な作業ロスやストレスといったものをどれだけ少なくできるか、という点においての不確定要素が挙げられます。


そして!実はこの2つの方法の間を取るという場合もあります。「型にはまる」ところは、そのままはめて、「型にはめる」必要があるところは、ちょっとかたちを変えてはめる、ということもしたりします。

それぞれのメリット、デメリットを考慮して、間を取るということも、選択肢の1つとなるのです。

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さて、これらの方法、いずれかを選ぶにしても達成しなければならないことは「現状よりも、全体的に【何か】がよくなること」です。(目的の達成や課題の改善ですね。)

つまり、改善は必須であって、改悪だけは、絶対にあってはならないことなのです。

この【何か】については、最初にお話しして決めていくことになりますが、それは業務の自動化や効率UP、売上UPであったり、残業時間を減らすといったコストダウンだったりといった、クリアにすべき課題になる場合が多いと思います。

そういった目的に対して、規模や時期、期間、予算等々、様々な要素を組み合わせながら、最適な方法は何か?を選択し、導入するメリット(費用対効果)はあるのか?あれば導入という流れに進んでいきます。

これは間違えることのできない判断が必要になりますから、先にも書きましたが、状況を正確に理解し判断するために、神経も時間も、目一杯使う作業になりますし、関係する皆さまとの協力体制がとても重要になってきます。

投資判断をする経営者、実際の利用者(現場の社員さんやお客様)、システムの開発や選定とそれをディレクションする立場であるシステムコンサルタント全員が、にっこり笑って満足できる結果・成果を得るべく、最適なソリューションを提供するためには、今回はどの方法にするのか「見極めることが重要」になる、という訳です。

※必ずしもシステムコンサルタントのディレクションが必要、という意味ではありませんが、私の場合、経営者側のエージェントという立場に入らせていただくパターンもある、という一例としてご理解くださいませ。

no17.jpg※無駄のないミーティングも、必須ですね!


<1分間IT活用法>

IT/システム(仕組み)化へのプロセスは、多岐にわたります。

多くの選択肢の中から、これがベスト!という選択をするためには、正しい情報収集と全体を俯瞰した上での状況判断、そして、関係者皆さんの協力体制が、必要不可欠です。

「最新技術を早く安く導入できればよし」ではなく「適切な技術を早くミスなく適正価格で」の選択が、皆さんが笑顔になれる、戦略と戦術のバランスのとれたIT/システム(仕組み)化だと、私は考えます。


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