心が折れてしまう前に予防的視点でのメンタルヘルス情報発信

"うつ"は心の風邪じゃない!

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『うつは心の風邪』と言うフレーズを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?

では、実際に本当に"うつ"は風邪のようなものなのでしょうか?風邪は大体、1週間~2週間もすれば、ほぼ完治します。しかし、"うつ"は最低でも数か月は症状が快方へ向かいません。

また、"うつ"には「完治」と言う概念がありません。それは、今なお"うつ"の根本原因は解明されていないためです。

通常は症状が改善し、ほぼ以前の元気な状態になり、断薬も出来た状態でようやく、「寛解」と言われる状態になります。

「寛解」とは一時的に症状が消失している状態で、決して完全に再発の可能性がなくなった訳ではないと言う意味で使われます。

そもそも、根本原因が明確になっていないので、完治とは判断できないのです。

この様な"うつ"が何故、"風邪"に例えられているのでしょうか?

それは、今まで"うつ"などの精神疾患は少し異質な病と言うイメージがあり、それを払拭する意味で使われた様に思えます。

しかし、この"風邪"に例えたことで、意味が曲解され、風邪の様に直ぐに治る病の様に感じてしまう人も多いのではないでしょうか?

でも実際に、"うつ"は"風邪"の様にしばらく安静にして直ぐに治る様なものでは無いのです。

最近では、『うつは心の骨折』と言う表現も見受けられます。私はまさにこの表現が的確では無いかと感じています。

"骨折"は安静にしていたとしても、元の状態に戻るのに数か月はかかります。また、元に戻るためには十分なリハビリも必要なのです。

まさに"うつ"の回復過程でもこのリハビリにあたる時期が必ず必要になると私は考えています。

私の場合、このリハビリ期間に"認知行動療法"を体験し、ブレークスルーしたことで、飛躍的に快方へと向かった経験があります。

"うつ"は誰でもなり得る、"風邪"の様なものとも言えますが、実際に罹患してみるとけっして、"風邪"の様に少しの時間で回復できるものでは無く、まさに"複雑骨折"の様に回復に時間がかかり、厄介なものだと思います。

長くなりましたが、今回お伝えしたかったのは、この様に"うつ"は罹患すると厄介なものですので、事前の対策が重要であるということです。

日頃の生活の中で、自分自身の意識に着目することで大きな「うつ予防」の効果が期待できるのが「認知行動療法」です。

これは実際に罹患後に行わずとも、予防策として普段の生活の中で活用することで、事前予防できる効果が期待できます。

皆さん(特にハードな開発現場の人々など)も他人事と考えず、予め予防策を考えて見ては如何でしょうか?

Comment(1)

コメント

あつこ

わたしも「うつは風邪」という言葉に、違和感を覚えていました。わかりやすく解説して下さって、ありがとうございます。

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