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心が折れてしまう前に予防的視点でのメンタルヘルス情報発信

"Iメッセージ"と"Youメッセージ"

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ストレス要因として、「対人関係」が占める割合はかなり大きいのではないかと思います。

日々の生活の中で、他人と関わらずに生きて行くことはかなり困難に思えます。しかし、あまりコミュニケーションが得意では無い人も当然います。

人間は主に"言葉"でコミュニケーションをとる訳ですが、"言葉"は人それぞれのとらえ方や感じ方の違いで、本来伝えたい意図と違う受け取られ方をしてしまう場合が多々あると思います。

この様な意識のズレを少しでも減らしていくための手段のひとつとして、

"Iメッセージ"と"Youメッセージ"

と言うものがあります。

言葉の主語がYou(あなた)で始まるメッセージは、メッセージの発信側が「評価する人」で、受け取る側が「評価される人」になってしまい、上下関係ありきのメッセージになりがちで、受け取る側の印象もあまり良くありません。

一方、主語がI(私)で始まるメッセージは、メッセージの発信側からの意見や気持ちを伝える形となり、受け取る側との立場は対等であることが前提としてあるため、受け取る側も素直に受け取りやすくなります。

例えば、

「あなたはなぜ、いつも会議に遅刻してくるの?ちゃんと定刻に来てくれないかな」

「私はあなたがいつも会議に遅刻してくると議長として困るので、ちゃんと定刻に来て欲しいな」

上がYouメッセージで、下がIメッセージです。

この様に、相手を責めたり、評価するのではなく、自分がどう思っているのか?何を求めているのかを伝えることで、受け取り側も非を認めやすく受け入れやすい状況を作ることができます。

人間は結構繊細で、"言葉"にはとても強い力があります。パワーハラスメントには"言葉の暴力"と言うものも含まれますが、言葉はまさに"暴力"にもなり得るものであり、使い方ひとつで人を傷つけてしまうこともあります。

もちろん逆に、人を勇気付けることや、救うこともできることもできるので、常日頃から「正しい言葉」を使って、配慮のある発言を心掛けたいですね。

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