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自動車のこれから1~電気自動車が我が家に来るとしたら・・・。

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はじめにお断りしておくと、電気自動車が我が家に来る予定は今のところありません。

昨年まで、毎年この11月の第二週目の月曜日は「自動車が売れない理由に関する私的考察」と称して独自の観点から自動車業界に関することを勝手気ままに書かせて頂いておりました。2007年にこのタイトルで書いた後、思いつきなのか自分への強制なのか、何故そうし始めたのかも覚えていませんが、何故か毎年書いてました。

一旦、こういったルールで書くのは昨年で最後にしよう、と思っていましたが、やはり自分の備忘録として、あの時こんなことあったな、考えてたな、と思い返すことができるので、タイトルを一新して書くことにしました。

電気自動車、ここ最近で急速に脚光を浴び始めたように思います。

このブログでも電気自動車の件を書いたことがあります。それが8年前のこと。昨年行った、その際のエントリーの振り返りをもう一度載せてみたい、と思います。

2009年のエントリー:自動車が売れない理由に関する私的考察3~【番外編】先日のエントリーへの補足および未だに感じる「電気自動車による市場参入」への違和感

http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2009/11/post-7a8c.html

これはもう、いつものこの11月初旬の時期に、偶然その時日経ビジネスオンラインに掲載されていた連載小説の文言にイラッと来たから(笑)自分ごときがほざいた所で何かが変わるか、ってことは無いんですけどね(笑)この投稿のちょっと前の日に、先行で投稿した「みんな簡単に自動車製造に参入できるように言ってくれるが、それは、自作でPCが組み立てられたらサーバーメーカーになれる、っていうのと同じでは?」(http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2009/11/pc-6a90.html)とセットの内容になります。あの頃散々、中国の電気自動車メーカーが日本に参入してくるぞ、的な記事を見た気がしますが、7年経ちましたが・・・。この時にも書きましたが、「ビジネス」という観点で新規参入するにはあまりおススメできない。もっと効率の良い「ビジネス」があるでしょうに、ってことで。でも、未だにEVだったら簡単に作れるぞー、既存の自動車会社はやられるぞーなんて書いてある記事も見かける。なんでそういうことを言う人達はパワーユニットのことばかり言うのだろう。駆動系やボディの話はちっとも出てこない(苦笑)油断はしちゃいけませんし、法規制が物凄くある日本以外を見たら多少は状況は変わるかもしれませんが、「人の命を預かる」商品だってことには変わりないと思うんで、ほんと超個人的な主張ですが、「やれるもんならやってみてください」という所が未だに強いです(笑)

このまとめ&感想は昨年11月時点のものです。「やれるもんならやってみてください」は、その時ついつい勢いで書いてしまったところはありますが、2009年にエントリーを書いた時の、「そんなに旨味のある業界なんだろうか」というのは未だに自分の中ではくすぶっている所があります。他の業界からの参入がどんどん出てくるぞー、的なものに対しては。事実、8年経って、あれだけ新興国から参入してくるんじゃないか?と世間では言われていたことに対して、現在、知名度もあって、ある程度の規模で世界中にてコンシューマー領域に拡大を続けているのは、テスラ社だけでは無いでしょうか(中国国内市場を除く)※自分が不勉強なだけかもしれない。

テスラ社の"真の"参入目的を知る術はなかなか無いのですが、「社会的意義として」、とか、「地球の未来を考えて」、なんてな言葉を見掛けることはあります。
それを言われると、どうしても、長期的視野には立ちつつも、短期的な利益を追わなくてはいけない企業体の場合においては、なかなか"大々的には踏み出せない"面も多々あるように思います。

自分が一番最初に勤めた企業は、それこそ、その自分が20数年前の入社当時から電気自動車を作っていました。カタログもあって、普通に販売していました。
当時はニッカド電池だったので、電池の積載スペースも非常に取り、その上、航続距離もガソリン車に比べてかなり短く、価格も、同形状のものの約3倍ぐらいしていましたので、余程の理由が無いとご購入いただけない製品ではありましたが。何故、「電気自動車と言えば・・・」という話題で昨今出てきてくれないのか、非常に残念ではあります。ただ、もしその当時から昨今のEVシフトを読むことなんて、誰もできなかったとは思いますが・・・。

このEVシフトの流れは、やはり各国の規制や法律に依存している部分も多々あるか、と思います。ゲームのルールが変わるからこそ、新たなチャレンジをせざるを得ない、というか。
しかし、まぁそのゲームのルールが変わることによって、(自分を含めて)使う側にとって、"ありがたく"なるもので無いと、返って生活が不便になります。

そこで、「もう化石燃料車は禁止」とか、「EV車しかダメだ」とかいう状態になった場合に、どうあれば、自分の暮らしが今と変わらず、むしろ良いものになるのか、を前向きに考えてみました。

「充電がいつも可能なこと」
今、自分はマンション暮らしなので、マンションの駐車場に止めている際に充電できること。使いたい、と思った時に充電できていないと意味を成しませんからね。後述の要件が満たされれば、この限りではありません。

「充電が家で可能なこと」
電動アシスト自転車がこれだけ普及した理由に、電池を取り外して家で充電できること、ということがあると思います。同様に電気自動車でもそれができればいいのに、と思います。後述の要件が満たされれば、この限りではありません。

「走行中に、勝手に充電されること」
これ、物理的な化石燃料じゃ無いからこそ、できるような話だと思います。数年前に、韓国で、そういう実験を行う、という話があったように思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXBZO59246170T00C13A9000000/
実験の結果としてはどうだったのでしょうか。ま、こちらはインフラが整わないと難しい話ではある、と思います。

「充電時間は航続距離200km分を5分ぐらいで」
現段階では無理なことを承知で書いています。化石燃料車の給油時間を想定すると、それぐらいがいいな、という話です。

「安全装備は今の車と同様に」
これは、今の自動車メーカーなら当たり前に標準にできることか、と思います。この安全装備は、"ぶつからないようにする"技術、と言った電装系以外にも、衝突安全ボディや、万が一ぶつかってしまった際の、相手への衝撃軽減含みます。こういう領域、新規参入のところ、大丈夫ですか?その辺の技術者を引き抜けば良い、なんて簡単に言ってくれる記事もお見かけすることがありますが。

「価格はそれなりに」
それなりの定義って微妙ですが、だいたい、そうですね、200万~300万ぐらいの間としましょうか。そして、外的環境に左右されないためには、補助金とか関係なく、このぐらいの価格になることが普及においては大事なこと、と思います。

「メンテナンスがきちんといつでもできる状況にあること」
自分もちゃんと研究はできていないのですが、テスラ社の車はオンラインアップデートである程度治してくれるらしいですね。しかし、それは、"データ"で直る範囲の話であって。金属疲労を始めとして、どうしても経年劣化する部分はあろうか、と思います。この辺りの面倒を見てくれるところが確保できているのかどうか。車両本体に対してそれなりの出費を行うのに対して、そこが面倒見てもらえないと、宝の持ち腐れになってしまいます。

誤解無きように言えば、自分はずっと昔から、電気自動車への可能性を感じていました。今、時代がようやくそこに目を向けてくれるようになってきたか、という感じ。
一方で、内燃機関を利用した車に対しての部品点数の少なさからか、新規参入の容易性みたいなところで議論されることに対しては、約8年前に書いたブログの観点と同様、未だに違和感があります。また、電気自動車の普及において、基本的に、新規に開発された自動車の導入ばかり想定されていることにも違和感があります。

個人的には「コンバートEV」がもっとやり易くなる環境ができれば、電気自動車の普及は進むように思います。
今、自動車を所有している方は、"内燃機関が好き"で自動車を所有しているのではなく"その車のデザイン"や"使い勝手が気に入って"所有している側面もあると思うので。
もちろん、エキゾーストサウンドが好きだ、という方も居られるか、とは思いますが。
新たに電気自動車として開発された自動車の所有ではなく、今、持っている車が電気自動車になり、それがある程度の性能が担保されるのであれば、それに越したことは無いんじゃ無いか、と思うのです。

※これは輸送用機器メーカーの社員である自分が、その会社の立場を代表したものではなく、あくまでイチ消費者としての希望を述べたものです。あらためて付記しておきます。

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