クライアントの言葉に傷つくことのあるSIの方や、SIの言葉に何か騙されているような気がしているクライアントの方へ

自動車が売れない理由に関する私的考察9~東京モーターショーの説明員に立って

»

もう一年経ちましたか・・・。

11月の第二週目の月曜日は「自動車が売れない理由に関する私的考察」と称して独自の観点から自動車業界に関することを勝手気ままに書かせて頂いてます。

今年も、過去のこのテーマのエントリー履歴は末尾に記載しました。よろしければ、そちらもご参照いただければ幸いです。

ここ数年の一連のエントリーにも書きましたが、自分の中で「毎年独自の観点から自動車業界に関することを勝手気ままに書く」というルールを作ることによって、一年に一回、自分が自動車業界に身を置く者の一人として、その時考えていることを棚卸ししても良いな、というのがこのエントリーの目的です。こうやって振り返りもしない限り、案外、一年前に書いたことなんて忘れてしまっており(苦笑)そして、その年、自分がどんな事柄に、何に関心を持ってたか、というのも自分自身で振り返る目的もあります。なので、「売れない理由に関する」、という表題は既に適切でない状態になっていることは先刻承知なのですが(苦笑)、そこはもう"枕詞"のようなものだとご理解下さい。

昨日まで東京モーターショーというイベントが東京ビッグサイトにて開催されていました。2013年開催の前回に比べると、お越しいただいた入場者数は下回ってしまいましたが(2015年11月9日公式発表が出たことにより以下訂正します)下回ってしまったのではないか、と思いますが(2015年11月8日午前11時現在の個人的な推計)、それでも多くのお客様に足を運んでいただきました。

このようなビッグイベントの際には、自分も営業部門の一員として説明員として立つことがあります。今年は久々に立つことになり、とある平日の一日、説明員として参加しました。

ただ、車両の説明員としての参加は初めてでした。多少付け焼刃ではありますが商品のことを勉強してお客様の応対をさせていただきました。十分な回答ができなかったケースもあり、(その方がこのブログを見に来てくださることは無いとは思うものの)ここで改めてお詫び申し上げたい、と思います。

さて、自分はとある四輪自動車の説明員として立っていたのですが、その車はお客様の関心が高いようで、特に多くのお客様がご確認に来られていました。具体的な車両名は伏せさせていただきますが、数百万円のクルマです。

車両そのものの説明もさることながら、価格に関するご質問、ご意見も多くいただきました。あらためて、マーケティングの4Pでは無いですが、お客様側から見た"価格"という数値の意味に関して考えさせられましたので今年はそんなことを書いてみたいと思います。

自分自身が払える価格、もちろん余裕でのケースもあれば、多少無理をしてでもなのかどうか。

多少無理をしてでもならなおのこと、それだけの価値を見出せるのかどうか。

その価値は、その物質そのものの便益に見出すのか、これこれこういうシリーズは絶対抑えておきたいというような「所有の喜び」に見出すのか、これを使っている自分自身へのわくわく感・期待や、はたまた"出会ってしまった"というようなトキメキみたいな「心情面」に見出すのかどうか。この判断基準の場合、単一選択というより複合も多いと思いますが。

便益の方で言えば、どうせこれだけ出すんだったら、もっと高くてもいいからあれもこれもこうしておいてくれよ、という多少の不満を抑えながら、まぁ合格点とするか、という妥協もしかり。

価値は理解していても、この価格はさすがに手が届かない、と思う気持ち。

価格そのものが絶対価値であり、どれだけこの機能がどうのとかここの作りがこうのと言われたところでそんなの意味ねぇんだよ、という気持ち。

ここまで書いてみて・・・至極当たり前のこと書いてるな、と気づいた訳ですが(苦笑)。だって自分自身がそうなのだから。自分自身が一番顕著に当てはまるのは、楽器に関してなんですが。

自分の場合、楽器は職業用の道具とは言えない。なので、少なくとも生活の糧を生み出すための便益にはならない。

だとすると、それを持つ「所有の喜び」や「心情面」だけ。

一方、限られた可処分所得の中で、それが本当に必要なものなのかどうか、また手を出せるものなのか、手を出しても良いものなのかどうか。

購入後に後悔しないかどうか。後悔しない価格(絶対的数値自信が「まぁ仕方無いか」と割り切れるという意味での)かどうか。

冒頭のように、数万人を越えるお客様がわざわざ東京ビッグサイトに足をお運び見ていただいた、ということでは、自動車業界、まだまだ関心を持ってもらっている方も居られるのは事実だし、それぞれの方のそれぞれの想いにもっともっと応えられる「価値」と「価格」の提供ができるようになっていかなきゃいけないんだろうな、と感じたことを今年は記しておきたい、と思いました。

==========

2007年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察~それは「デザイン」と「塗料」
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2007/11/1_514b.html

2008年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察2~自動車メーカー自ら"単なる移動手段"として商品づくりをしてきたから
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2008/11/post-e85a.html

2009年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察3~【番外編】先日のエントリーへの補足および未だに感じる「電気自動車による市場参入」への違和感
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2009/11/post-7a8c.html

2010年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察4~「エコカー補助金」という"麻薬"の副作用?
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2010/11/post-f140.html

2011年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察5~いや、そもそもメーカーが車を製造できないなんて・・・。
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2011/11/post-fee2.html

2012年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察6~いつまで日本で生産させてもらえますか?
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2012/11/post-1f15.html

2013年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察7~車が販売できても整備ができない、なんて話が本当に来るかもしれない
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2013/11/post-6c33.html

2014年のエントリー
自動車が売れない理由に関する私的考察8~今年は無題ですみません。
http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2014/11/post-1f15.html

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する