懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

カレーでハートに火をつけて。

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夏はカレーだ。暑いのに、なぜ暑くなる辛いものを求めるのか、謎だ。いや吉岡編集長なら「夏はかき氷だ」それも「サラサラの氷だ」と言うかもしれない。一理も二理もある。最初から脱線ですまん。

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合理的かつ説得力のある説明ができるかどうか、夏とカレーの明白かつ神秘的な一体説を煮詰めるべく、誠ブログで"カレーという文化"、cotobaのブログでは"カレーと心"、二本立ての大盛りブログを書こうと思い立った。

【本格的カレー鍋】
ぼくのカレー心に火を点けたのはカレー鍋である。

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中華には中華鍋、すき焼きにはすき焼き鍋などの専用鍋があり、使い勝手や調理の点に置いてもそれぞれに風味を高める工夫がなされている。専用鍋を使うことでより完成度の高い仕上がりが期待でき、長年使い込むことで愛着も生まれる。カレー専用の鍋があれば、もっと手軽に、もっと効率よくおいしいカレーを作ることができるのではないか? 引用元 

う〜むなるほどその通り。日本人ほどカレーを愛し、カレーをさまざまにアレンジする国民が、これまでカレー鍋を作らなかったことがむしろ意外だ。

そこに気づいたカレーの第一人者井上岳久氏/カレー総合研究所が、『日本初のカレー専用鍋 カレー道/初段鍋』を企画・開発した。分厚い鋳造、うまみを閉じ込める無水調理、高密度でスパイスを閉じ込める本格設計である。高熱伝導は飴色の玉ねぎちゃんが短時間できる。手抜きをしない作り手には嬉しい限り。

この製品の注目はナンと言っても「ナンを壁面で焼く!」である。

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画像引用元 

スパイスの抜けたダジャレを許せ。ぼくは興奮しているのだ。死ぬまでに一度でいいから、あのタンドールの壁面に、ぺちゃっとナンをへばりつかせて、火かき棒のような道具でひょいっと引き上げて、「ほらどうぞ」とやってみたい。横浜の某インドカレー店ではナンの体験教室があるのだが、これならお手軽にタンドールの壁面焼きが、家でもできる。これを画期的と言わずなんと言おう。ナンのためだけでも買いたい。価格は19,800円(税込)。

ナン.pngオマケにカレー道/初段鍋にはレシピ集もあって、そこにナンの作り方もばっちりだ。

【吉野屋にカレー文化を求められるのか?】
日本人ほどカレーにこだわり、カレーで料理を豊かにしてきた国民はいまい。うどんに蕎麦、オムライスに揚げパンにスープ、お茶漬けまで浸食する創造性には脱帽だ。そして今、吉野屋がカレーに乗り出す

curry_ph001.jpg『こく旨カレー』と『旨辛カレー』。どちらも330円で2011年8月2日より販売開始。これまで吉野家でカレーがなかったわけではない。地域限定の"納豆カレー丼"や"牛丼カレー"もあった。今回はストレートに、「丼でもなく牛でもない」カレーという定番メニュー。吉野家=牛丼という伝統をいよいよ多様化させるのだろうか?

吉野屋のコアが"早い・旨い・安い"だから、カレーがあってもいい。さらに"牛・ドンブリ"だから、両方を使うカレー丼があってもいい。だが...どこか釈然としない。

井上岳久さんのサイトを読んでいて、ふと「文化」という2文字がひらめいた。牛丼が日本人の文化であるように、カレーも文化なのである。だからこそ愛され、バラエティに富んだ料理と食べ方が開発されてきた。

吉野屋は牛丼で文化を創ってきた。丼という食べ方、カウンターという食スタイル、具材のデファクト化、生姜や卵やお新香とのセット、大盛り・特盛りというサイズなど、吉野屋の発明した文化だ。

吉野屋がカレーでも文化を創るパワーがあるだろうか?そこが問題だ。ナンを壁面で焼く、カレー鍋のような斬新な切り口があるだろうか?現時点では見当たらないのだ。
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