オルタナティブ・ブログ > うふふなマーケティングの贈りもの >

懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

3つのギフト〜自分ができる"枝"を贈ろう。

»
クリスマスにギフトを贈る習慣の起源は、ずうっと前にトナカイの引くそりに乗って、プレゼントを配った聖人からだとか。見上げた人だ。聖人でも君子でもないけれど、贈り物をすれば少しは近づけるのだろうか。

今年はとりわけ厳しい冬。どーんとプレゼントを贈れるならいくらでもするけど、そうもいかない。ぼくにできる範囲で、3人の女性に「ありがとう」を伝えようと思った。

まず、"うふふマーケティング"でおなじみの相棒cherryさん。誕生日に美術展のチケットをもらったし、先日もオフィスでしゃぶしゃぶランチをゴチになった。いつもありがとう。君には耳を音楽で覆うデバイスを買ってある(使ってたヤツ、壊してたもんな)。

ふたり目、盟友tomoyonさん。久々にメールがあって今日(23日)神田の仕事場(アートマルシェ神田というギャラリー)に立ち寄ってくれるという。ぼくは来年初頭から始める絵画展の準備で、今日も出ていた。掃除をしたり、造作をつくったり、案内カードを制作していた。

やってきたtomoyonさん、凛とした風情のある和菓子を持ってきてくれた。『鉢の木』という。柚の香りたっぷりの栗の餡のお菓子を頂いた。tomoyonさんが鉢の木のこういう故事を教えてくれた。

hachinoki.JPG   鎌倉時代、旅の僧が雪の中、難儀をして、一軒の家に宿をいただいた。
   その家は武士の家だが、主は貧しくてもてなす食べ物がない。薪さえも
   切らしていた。そこに雪が降りしきり、ますます寒くなった。そこで
   主は僧のために、大事にしていた梅・桜・松の盆栽の枝をなたで落した。
   それを囲炉裏にくべて、暖をとってもらった。

この話には後日談があり、その僧は北条時頼大将で、合戦にかけつけた貧しい武士の主を探しだして、厚く遇したという。くわしくはこちら。和菓子の鉢の木はこの故事に感動した初代がつくった店だ。

hachinoki-annai.png
ぼくにはくべる枝は無いので、腕と手を使ってtomoyonさんに"ことばの贈りもの"をしようと思っている。お返しになるほど良いものが書けるかどうか怪しいけれど。

3人目、それは準備中の絵画展の作家さん。彼女の絵は、ぼくとcherryさんが関わる事業(utte/うって、クリエイター支援事業)への素晴しい贈り物だ。ひとりでも多くの人に観てもらうのがみんなへの贈り物になると思う。それで今、いろいろなところに案内カードを配っている。次の画像は神田末広町のアート拠点"3331"にカードを置かせて頂いたところ。

maru-ten.JPG真ん中の名刺大の猫がそれ。ちまっとしていて可愛いでしょう(自画自賛だ)。

みんなに助けられて自分がいる。だから、自分ができる"枝"を贈りたい。
Comment(0)