現役アーティストの目線でこれからの音楽のあり方を考察していきます。社会の様々な課題に対するアイデアを、音楽が持つ可能性と強引にこじつけてコミットします。

ストーリーはコンテンツを自分ゴト化する

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 日本代表が完膚なきまでに叩きのめされたW杯。
 4年の歳月をかけて、僕らに夢と同じだけ現実の厳しさを教えてくれました。
 ここ数年でサッカーやフットサルを始めた人もいれば、ザックジャパンだけ応援し、他のサッカーの話題には興味がなかった人もいると思います。
 というのも、インタビューやドキュメンタリー番組で代表選手のパーソナルな部分を知る機会が以前より明らかに増えましたよね。
 その影響からか、敗退した他国の選手が寂しく母国への帰国を果たす一方、対アイドルのように熱烈な出迎えがあった日本。
その光景は、ザックジャパン、または選手それぞれのストーリーを娯楽として楽しんできた人達が、主人公を出迎えているようにも見えました。
 なるほどこれは「スポーツ観戦」ではなく「ストーリー観戦」だったのだな、と感じたのです。

▼オーディション番組はストーリーの入口

 オーディションを受けるアーティストは意外と少ないんです。
 ステージに立つ自分は既にアーティストであるという自負もあるし、オーディション応募という響きに素人くささを感じるから、本能的に拒絶するんですね。あと、どうせ音楽じゃなくて顔で選ぶんだろうと思っていたり。
とはいえ、もっと貪欲になるべきだと思ったし、何よりテレビに出れるなら話は別だということでいくつかのテレビオーディションを受けました。

 幸い最終まで進むことができた番組の一つに、日本テレビの「歌スタ!」という番組がありました。
・回転式のお立ち台で登場し、ハンターと言われるプロデューサーや音楽作家の前で歌う。
・歌唱時間は短く設定されているので、何度かハンターがボタンを押すことで時間が加算され、歌いきることを目指す。
・歌いきれても「よろしく」札が上がらなければそこで終了だが、「よろしく」札が上がれば、そのハンターと楽曲を作り、後日そのハンターが関係するレーベルにプレゼンして合格すればメジャーデビュー!
という番組です。

 僕は、「I will get your kiss(中川晃教)」を歌ってm.c.A・Tさんとパッパラー河合さんにもう一回歌うチャンスを頂き、「ガッツだぜ!!(ウルフルズ)」を歌ってパッパラー河合さんに「よろしく」札を上げて頂きました。
 それから複数回に渡ってレコーディングや制作のシーンが放送されると、当時働いていたアパレル店でもよく声をかけられたし、町を歩いていて指を差されては「あ、どーもー」なんて言ってはにかんでいました。
当時はFacebookではなく、mixiで見知らぬ人から応援してもらうことも多かったです。
こうしてほんの少しずつストーリーが作られていきました。

▼人の噂も100日

 最終プレゼンは突破できませんでした。
その後しばらくは労いの声をかけて頂いたりしていましたが、3か月後には誰にも声をかけられなくなったのです。2ちゃんねるではボロクソに書かれました。
僕には、いわゆるテレビ向きの感動的なストーリーも無ければ、尖りまくった何かを持っていた訳でもなかったのです。
 テレビ的に突出することの難しさはもちろん、コンスタントに露出することの難しさと重要さも知りました。
この当時「ふかわりょうってスゲーんだな!」が口癖でした。

▼個の力

 結局、パッパラー河合さんという強力なポップス職人を味方につけても通用しませんでした。
足りなかったのは個の力であり、自分をはかる物差しからして間違っている可能性がありました。
大学を辞め、深夜のクラブで歌ったり、ボイトレを経て臨んだ結果がそれだったので。
 敗北や失敗が人を強くすることはドラゴンボールで学んできましたが、自分以外の誰かの思いを背負っての結果に、辛辣な評価が加わると実にキツい。
キツいけど、結果があり評価や否定されることこそ、自己分析と向上心を持ち続けるモチベーションにもなると本能的に学んだ機会でもありました。
 評価は人を強くするし、下手でも無様でも、経験した人だけが得られる最高のカンフル剤だろうと思うのです。

▼ストーリーは自分ゴト化のためのスパイススクリーンショット 2014-07-16 6.13.44.png

 さて、ここまで読んで頂いた方は、うっかり僕の「ストーリー観戦」をしてしまったわけです。

理由もなく、いきなりその人に興味を持つことはありませんよね。
人やコンテンツ(サッカーや音楽)に触れる時、そこにストーリーが加わることでガラッと印象が変わります。
それは「他人ゴト」だった物事に、自分の感情が混じることで「自分ゴト化」されるからです。

 冒頭のW杯の話題そっちのけで僕のストーリーを書かせて頂いた訳ですが、これを読んだ上で音楽を聴いて頂くと、きっと違う印象になるかと思います。
聴いたことのない方は、これを機会にぜひ。

 ストーリーはコンテンツを自分ゴト化する、というお話でした。

 結局、僕が言いたいのはね、本田グッジョブということです。

 本日も、こじつけ失礼しました。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今回は誠ブログでお題になっている「俺たちのワールドカップ」にこじつけて書いてみました。  

次回はまた少し真面目な話を書いてみようと思います。  

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