人材育成の現場や日々の生活で気づいたことを書きます

「わかっている」のか「わかっていない」のか

»

説明された側が「わかっている」のか「わかっていない」のか、それがわからないことが多々ある。「わかっていない」ことをわかるにはどうすれば良いか、少し考えてみた。

毎年支援している、システム要件定義〜納品までを経験する新入社員研修で、システム要件定義の一部である機能一覧を作成してもらった。成果物を確認した後に結果をフィードバックする。

「機能一覧について記述があいまいな箇所があるので、修正してください。」

「はい。わかりました!」

このやりとりだけでは、このあと満足のいく成果物が新入社員から出来てくることは、まず、ない。新入社員の「わかりました」は、大抵は「わかっていない」からだ。

では、新入社員が「わかっている」のかを確かめるのにはどうしたら良いか。

これまでの経験で有効だったのは、単純ではあるが、新入社員にどう修正するのかを「説明させる」ことだ。「どう修正するつもり?」「あいまいでない記述とはどういうこと?」と問えば良い。明確に回答があれば「わかっている」と判断できるだろうし、回答がなければ、もしくは不十分であれば「わかっていない」と判断できる。

コミュニケーションでは、「発信者が正確に伝える」「受信者は正確に理解する」「発信者は受信者が理解したことを確認する」のが基本だ。上記の会話では、この最後のステップが抜けている。そのため、実は「受信者が正確に理解できていない」ことを発信者が確認できていないのだ。

「わかりました」という自己申告だけでは、相手の理解度を測ることはできない。具体的に説明させることでどこまで「わかっている」のかを確認することができる。

これは新入社員に限った話しではないだろう。

「わかっていない」ことをわかるにはどうすれば良いか、他の工夫はないか、もう少し考えてみたい。

Comment(1)

コメント

ardbeg32

この手はよく使うんですが・・・

(相手が)わかっていないであろうことは、(私は)わかってるんです。
多分世の中の役職者の方の殆どはそうだと思います。

この件で問題なのは、
相手が生返事していることを相手自身に気がついてもらうこと、
または、わかったつもりになってても実はわかっていないこと、
または、指導されてもわからないのは相手のせいで、わけのわからないことをいわれて困惑してても私のせいじゃないと間違った方向で悩んだり怒ったりすることかなと。
一言で言うと、わかってないことを自分でわからせることかな。

相手自身が、自分が理解できてないことを、自分で理解して対処できるようになれば、こちらに言葉足らずがあっても問題はなくなる。
お客様(社内含む)が、自分自身の真のニーズに気が付かないことなんて普通だし、それをヒアリングするのが普通の仕事だと思うのですが、説明されないとできないとか言ってるようじゃ自分自身の仕事もできないと思うのです。

コメントを投稿する