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ロジックマニュアルがあった頃

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昨日製品仕様の話を書きましたが、改めて思い返してみると、その昔はマニュアルに製品の仕様を書いていたものがあったことを思い出しました。ずいぶん昔ですが、メインフレーム全盛のころに、当時のMVS/XAではロジックマニュアルなるものが提供されていて、OSの各コンポーネントがどのようなロジックで動くのか理解する時に大変助かりました(わかる人はわかると思いますが、SRMとアロケーションは難しかったですね…)。

MVSというかS/360、S/370、S/390の世界では、同時にPOというアーキテクチャーの解説書もありましたので、ハードウェアやOSを含むアーキテクチャーの考え方も非常によく理解できるようになっていました。

知的所有権の保護のためか(?)MVS/XA2.4まででロジックマニュアルはなくなってしまいましたが、若かりしころ(入社したころですね)コンピュータを勉強する際に非常に約に立ちましたし、どんなに技術が進歩しても、そのころの知識で未だにコンピュータの基本的なことは理解ができます。

知的財産も重要であることは理解できますが、その一方で昔のように詳細まで、知識欲に任せて吸収できる環境がまた提供される日がこないかなと思います(まず無理でしょうが…)。

IT業界20年生の気持ちでした。

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