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PASMOのビジネス効果

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PASMOが導入されて1週間が経ちましたが、手持ちのSUICAで私鉄や地下鉄に乗る感覚はまだ新鮮です。もうちょっとしたら普通の感覚に変わっていくでしょう。

改札を通りながら周りを見ていると、かなりの人がPASMOであったりSUICAであったり、はたまた携帯電話での改札を行っています。事前告知の徹底はぎりぎりになりましたが、その定着率はかなり高くなるのではと思います。

では、PASMOのビジネス効果は?と考えた時に、店舗で使える等の利便性や乗り継ぎや改札が楽になるという部分を除いた効果では様々なものが考えられます。

  1. 切符の販売数量が減ることで、切符の自動販売機、切符の代金管理、さらには改札機のメインテナンスの頻度(?)が減る
  2. 代金の事前回収を行うことで、金利収入が上がる
  3. 会社間の清算業務が簡略化される

バックヤードだけ簡単に考えても以上のことが思いつきますので、もっと色々工夫があり、コスト削減に活用されるのでしょう。

その一方で、店舗とのマネー共用による提携企業の販売面拡大、さらには切符を買う時間、清算する時間など利用者個人レベルでの効率も経済価値換算することで、大きい効果を生む仕組みだと思います。

ただ、その一方で、数十年前までの改札での切符切りの時代が、ふと懐かしくなったりします。今PASMOやSUICAを利用し始める人の半数程度の人が、改札に人がいた時代を知らないと思うと、あの独特のはさみをカチャカチャいわすリズムを伝えていきたいなという思うにかられたりします。

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