オルタナティブ・ブログ > IT業界のマーケティングを問う >

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

マーケットの動向を知る

»

日経ビジネスの2007年1月8日号の「有訓無訓」に、三越相談役の中村さんの談話が出ています。”「見る」ことで変化を知り、「見えぬもの」で客を知る”という題ですが、コンシュマーに対するマーケティングに基本をある意味ベタで表現していると思います。

まず、お客さまや街中の人の動向(服装や持ち物、食べているものなど)を観察することで、市場に起きている変化を観察することが、初めの一歩になります。その上で、「見えないものを徹底的に調べ上げる」ことでお客さまの求めているものを把握することが次のステップになります。

見えていること(実際に起きていること)だけでなく、見えていないもの(隠れているもの、潜在的なもの)を見るためには、お客さまの苦情や問合せ、そして何気ない感想や意見が重要な要素を占めてきます。しかし、そこでは明示的に回答があるものではなく、お客さまの声の中から、原因、気持ち、求めるものを推測していくことが必要になります。

その意味でも、以前に投稿した「仮説をもって、迅速に検証する」ことがマーケティングとしての結果の成否を握ると思います。

Comment(0)