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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

高速道路は、平日1,000円の方がいい?

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先日、ゴルフ場のキャディさんが高速道路の料金について、
「税金で作った高速道路を土日だけ割引するのはおかしい。土日働いている人を馬鹿にしている。混んでいない平日こそ割引すべきだ。役所が土日休みだからと言って、国民全員が土日休みということではない。」と威勢よく話をされていました。

テレビでは、料金が安くなって喜んでいる利用者の姿ばかり放送されますが、こういう意見は取り上げられません。制度には常にメリット・デメリットがあって、安くなったことだけを喜ぶ訳にもいかない人も大勢います。また、需要と供給の関係から考えると、航空運賃のように混雑時に高くなる方が経済原則にかなっています。

消費喚起という観点から見ても、もともと混雑する土日を余計に混雑させるより、空いている平日の利用促進をはかった方が効果的かも知れません。ゴールデンウイークに遠出を控えたくなるような渋滞予想も出されています。高齢化社会が進むと、土日だけが休みの人の割合は確実に減っていくとも考えられます。

ベンチャービジネスは、潜在化しているニーズを顕在化させることで成功を収めます。高速道路の割引を平日に実施する発想は、ベンチャービジネスに通じるものがあるかな、とも思いました。

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