| « 2007年10月30日 | 2007年10月31日の投稿 |
2007年11月1日 » |
レコメンデーションエンジンがロングテールの敵になる?で指摘されている、個人としての多様性と全体としての多様性との関係は、とても興味深く読ませて頂きました。
「「一般的なレコメンデーションエンジンは、販売実績と消費者の評価に基づいて推薦を行うため、限られた履歴情報しか持たない商品は、仮によい評価を持っていても推薦することはできない。これにより、雪だるま式に豊かなものがより豊かになる効果を生み出し、商品の多様性は狭まる」と著者は言う。」
レコメンデーションエンジンによって、販売実績の少ないロングテールは切り捨てられ、人気が一極集中する現象を加速させる。ネットで起きている炎上や祭りほどではないにしても、社会全体の多様性は、レコメンデーションエンジンで狭められていると言えるでしょう。
「もしわたしが他の人が見つけたものすべてを見られたとしたら、その情報を使って人気のないものをわざと選ぶこともできる。」
ユーザサイドからの要望としては真っ当だと思いますが、日本のマスメディア(TVなど)は影響力のあるタレントを使って、人気を煽ろうとしています。CGMを逆手に取ってうまく使えば、みんなが注目していない商品を選ぶことも可能です。
従来のマスマーケティングでは満足できない生活者の心を捉えるには、全体としての多様性を高める視点が欠かせない、と思いました。販売実績とレコメンデーションを安易に連動させると、誇大広告を無意識に捏造することになりかねないことは、自覚すべきことかも知れません。オタクが注目されることは、全体としての多様性を保ち、ロングテールにとっては好材料です。マスコミがオタクに理解を示さないのは、当然の帰結ということになります。オタクを支持することは、マスコミにとっては偏向報道ということになるのでしょう。
昨日、六本木ヒルズで、ブログマーケティングの提唱者である、カレンの四家さんの話を拝聴しました。
ブログの特徴に関しては、更新が容易であり、人を前面に出した訴求が可能であることを挙げられていました。メディア特性としては、メッセージ発信力が強く、コミュニティが作れることを挙げられて、メッセージングやバイラルマーケティングにつながる流れを明解に話されていました。最近の事例として、亀田問題を取り上げ、内藤の人気爆発とTBSに対する強烈な不信感は、キャラクター訴求とマスメディア不信として整理でき、その反動としてクチコミ増殖が進み、クチコミの喚起を促進する装置としてのブログが活用される現状を説明されていました。
企業の公式サイトと製品等に関するブログマーケティングサイトとの違いに関する説明は面白かったです。前者は、プレスリリースなどと同様、原稿チェックを厳しく行うが、ブログサイトはチェックを厳しく行うと必ず失敗するそうです。たとえ話として、営業マンが持参する会社案内などの印刷物は前者であり、ブログサイトは雑談のようなものである、とも言われていました。確かに、検閲を経た雑談は、全然面白くないですよね。
また、ネットは「ばれやすい」空間なので、正直マーケティングが重要である。PayPerPostに対しては否定的であり、これが広まるとブログが面白くなくなる、という主張でした。それに代わる活動としては、ブロガーズリレーションズを挙げられていました。実際にも、カレンドメインで、Blogger's Reportというサイトを開設されています。また、クチコミクリップというサービスも提供されています。
また、ブログサイトには、短期的な集客効果はないので、リピートアクセスのツールとして活用すべきだ、というお話でした。炎上リスクに関しては、ネットコミュニティの空気感に敏感な運用者が必要であり、シナリオ作りをしっかりやれば、そんなに炎上は起こらない、ということでした。特に、トラックバックで炎上が起こることはなく、コメントが本論とは関係のないところに流れていくと、炎上してしまう、とのことでした。
Gooリサーチの調査でも、半分弱の方はブログに関して何もしていないので、その人たちをどうするのか?それぞれのメディア特性を踏まえて、TVや雑誌などとのクロスメディア活用によって、理解や共感に強いブログマーケティングをパワーアップできるかが今後の新展開に重要な視点かな、と思いました。全般的に明解な話で、とても分かりやすいお話でした。
| « 2007年10月30日 | 2007年10月31日の投稿 |
2007年11月1日 » |
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
悩んだときの、自己啓発書の触れ方
考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
なんて素敵にフェイスブック
部下を叱る2つのポイント
第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命