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予約購入して10月初旬に入手したiPod touchですが、機能レビューがITメディアに掲載されました。
官能的なポータブルプレイヤー「iPod touch」――スタンドアロン機能編
簡単に読める機能説明以上に、下記の部分に共鳴しました。
「最初に触った印象は「気持ちいい」。ひとことでいうと「官能的」なインタフェースなのである。音楽プレイヤー、デジカメ、携帯電話、PDAと多数のデジタル系ポータブルデバイスを使ってきたが、官能的と感じることはめったにない。そのくらい「iPod touch」の操作は気持ちよかった。」
「iPod touchは基本的に不親切。使い方をあれこれ教えてくれたりはしないし、画面上のガイドもない。その代わり、ちょっと勘を働かせてあれこれ触ってみるとすぐに基本操作が身につく。それもまた楽しい。」
ここから導き出される法則は、「不親切だと気持ちいい」あるいは「不親切だと官能的」ということになります。手取り足取りの手厚いサービスもいいのですが、自分自身で「勘を働かせて」身につく楽しさは、学びの楽しさにも通じるところがあり、大きな喜びがあります。
以前、ゲームの開発者の方が、マニュアル不要で使えるのが理想、と言われていたことを思い出しました。勘を働かせると何となく使えてしまう不親切さは、至れり尽くせりのサービスと並び立つものでしょう。至れり尽くせりのサービスも、それと気づかせない心配りが重要だとも言われています。
昨日見た、NHKのプロフェッショナルでは、校長先生の役割は黒子に徹することだとも言われていました。やはり、人間が心満たされるのは、広い意味での自己実現(自立的な行動による目標達成)かなと思います。私自身、投資先の成長のために、黒子に徹することが重要だと改めて認識しました。
(追記)
官能的ということは、異性に対する見方とも共通する部分があるのでしょう。
ネットの世界では、コミュニケーションにかかるリーチコストがタダ同然になったため、コンテンツホルダーの「権利侵害」が多発しています。供給者から消費者へのパワーシフトは止められない流れですし、持たざる者とシェアするという思想は決して悪いものではありません。オープンソースの思想は、そういう権利主張をしないパラダイムシフトだと思います。それにより、協働作業が潤滑に進むというメリットがあります。何よりも、社会全体から見て非常に有意義です。
そういうパラダイムシフトを労働というものにも当てはめてみてどうでしょうか?従来は、お金(生活の原資)を得るために、意思とは関係なく(仕方なく)働いてきました。労働組合は、労働者の給料の上昇(賃上げ)と労働時間の短縮(時短)を目指して活動していましたし、労働に対する正当な対価が保障されるべきだという考えが常識でした。
そこにパラダイムシフトを持ち込むと、「お金を払って働かせてもらう」ということになります。ボランティアなど無償の奉仕まではありましたが、働かせてもらうにはお金を払う必要がある、というものです。一見、滑稽にも思えますが、最近流行っている農業体験などの体験教室などは、そういう発想に基づくものだと思います。農作業自体は労働ですが、作物が出来る喜び、作った野菜を食べてもらえる喜びを得るために、お金を払って農地を借りたり、一日体験をさせてもらえます。
分かりやすいところでは、自費出版。プロの作家は原稿料を労働の対価として貰いますが、自費出版は自分の本が出る喜びを得るために、お金を払って原稿を書き上げます。プロとアマの違いといえば、それまでですが、そういうアマチュアリズムが今後のビジネスのポイントになると思います。
聞いた話では、カラオケに熱心な中高年向けに、自分が歌うCD(1,000枚)を作るサービス(ジャケット撮影などあり)を100万円で提供していますが、年間数千人の利用があるそうです。2007年問題で話題になった団塊世代は時間があり、長い人生の中で蓄えた知見を持っています。そういう人たちが、自らの知見を披露したり、若者に伝えていく場が提供されれば、面白いビジネスになるかもしれません。教えたい人たちが、自らお金を払って、有益な知識を伝えていく。生徒は、大道芸を見るごとく投げ銭していく。ネットの世界なら、地方にいる匠の技が伝承できるかも知れません。
Wikipediaに書き込む動機は何なのかを考えると、今後必ず起こるパラダイムシフトが見えてくると思います。
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