« 2007年10月13日

2007年10月14日の投稿

2007年10月15日 »

GIGAZINEに紹介されていた間違い探しゲームです。
5 Differences

右下のPLAYをクリックして開始です。
間違いの箇所をクリックすると、
残りの間違いの数がカウントダウンされていきます。

tsuji2005

荻上チキさんの「ウェブ炎上-ネット群集の暴走と可能性」を読みました。過去の事例の紹介や背景の事情の説明など、とても刺激を受けました。今後注目すべきキーワードを、抜粋していくつか挙げておきます。都市伝説を考える際には、役に立つ視点だと思います。

サイバーカスケード
「アメリカの憲法学者キャス・サンスティーンが「インターネットは民主主義の敵か」の中で提唱した概念で、サイバースペースにおいて各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話を行っていた結果、特定の(たいていは極端な)言説パターン、行動パターンに集団として流れていく現象のこと」(34ページ)
いくつかのパターンが実例をあげながら、紹介されています。
1.ブログへのコメントスクラム
特定のBBSやブログのコメント欄等に大量のコメントが寄せられるパターン
例)乙武洋匡ブログ炎上(2006年9月)、上村愛子ブログ炎上(2006年8月)、あるある大事典騒動(2007年1月納豆)、TDC炎上(2006年5月コスプレイベント)
2.個人情報をめぐる騒動
集団で特定のターゲットの情報を収集するケース
例)JOY祭り(2003年5月)、きんもーっ☆事件(2005年8月コミケ)、スティーブさんの自転車を探すオフ(2002年10月)
3.企業と「祭り」
企業が関わったケース
例)タカラ騒動(2002年ギコ猫)、のまネコ騒動(2005年エイベックス)、東芝クレーマー事件(1999年)、バズマーケティング失敗事件(ソニーのウオークマン)
4.商品をめぐる「祭り」
特定の商品を集団で購入するパターン
例)銚子電鉄ぬれ煎餅祭り(2006年)、丸紅祭り(2003年)
5.盛り上がる「投票ゲーム」
アンケート結果を意図的に変えるケース
例)田代祭り(2001年タイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤー)、川崎祭り(2003年オールスターゲームのファン投票)
6.流行語をめぐる騒動
ウェブを通じて特定の対象への振る舞いが感染していく、あるいは特定のトピックスに対する減給が激増するようなケース
例)塩爺(2001年)、ゴッゴル祭り(2004年冬)
このように、リアリティを作り出すことで生じるサイバーカスケードのうってつけの例として、「福島瑞穂の迷言」をめぐる騒動(2003年7月以降)があげられています。
「福島瑞穂の迷言」という都市伝説について(事務所コメント付)

カードスタッキング(仕込み)
「自らに都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽するタイプのイカサマ」(154ページ)
情報の一部を強調し、一部を隠蔽することで、特定の世界観に基づいた主張を根拠づけることができます。自らの世界を世間として語ることが可能です。

「流言の量は、問題の重要性と状況のあいまいさの積に比例する」(オルポート&ポストマン)(122ページ)
ウワサやデマの広がりは、重要さと曖昧さの掛け算で決まる。重要でなかったり、明確な情報が得られていると広まらない。情報が多ければ、自らの都合で自由に取捨選択が可能であり、世界を自分の世界観で塗り替えていくことが可能になります。

荻上チキ著「ウェブ炎上-ネット群集の暴走と可能性」(ちくま新書)

tsuji2005

« 2007年10月13日

2007年10月14日の投稿

2007年10月15日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

辻 俊彦

辻 俊彦

ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
tsuji
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ