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チケットストリートでダフ屋はいなくなるだろうか

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チケットストリートさんが、ブロガーミーティングを開催されるということで、お邪魔してきました。小さな会だったので、いろいろと伺えて良かったです。

チケットストリートさんのサイトには、「チケットストリートとは...」と以下のように書かれています。

チケットストリートは、チケットを「買いたい」「売りたい」という方々のために安心・安全なお取引の場を提供するチケット売買サイトです。音楽やスポーツ、演劇など様々なジャンルの人気公演チケットを、お取扱いしています。

ん?ダフ屋と何が違うの?と感じられるかも。では、そもそも「ダフ屋」とか「ダフ屋行為」とは何なのでしょうか。困ったときのWikipediaで調べてみました。

ダフ屋(ダフや)とは、人気チケットを転売目的で入手し、チケットを買えなかった人や買いたい人に売りさばく者、または業者のこと。ダフ屋がチケットや券を不正に売りさばいたり、売りさばこうとする行為を、ダフ屋行為という。「だふ」という言葉は、チケットや券を意味する「ふだ(札)」を逆にした倒語である。

「人気チケットを転売目的で入手し」って難しいですよね。本人はそのつもりがなくても、「転売目的だろ!」と言われてしまうかも知れませんし、そのつもりでもバレないかもしれない。また、ダフ屋行為が禁止された経緯は「ダフ屋行為が禁じられたのは、戦後の食糧難の時代において、配給チケットの買い占め行為が存在し、放置しておいてはそれによる餓死者が出る恐れがあったため、時代の要請として緊急に取り締まる必要があったことが契機である」とのことですから、現代とはずいぶん状況の違うころのお話のようです。

しかし、野球場やコンサートホールの周りをうろつく強面のおじさんに「チケットあるよ」「内野、あるよ」なんて声をかけられるのは迷惑に感じます。できれば関わりたくない人たちのような。

一方で、ネットオークションでチケットを売りさばく人たちもいます。僕が先日行ってきたサザンオールスターズのライブも、ヤフオクで「サザンオールスターズ チケット」で検索すると、明らかに元値より釣り上がっているチケットが散見されます。しかし、こちらの記事によると、過去にネットオークションで摘発された例はなさそう。まあ、もともと「迷惑防止条例」ということで、転売目的での購入以外に「公衆の場で、チケットを他者に転売すること」ということがあるので、「公衆の場」の定義が、もともとはネットに向いていなかった、ということのように感じました。なので、今後は悪徳なものは摘発されていくかも。

じゃあ、チケットストリートというサービス自体が、ダフ屋行為と何が違うのか、という疑問が湧いてきます。僕自身、社長の西山さんにダイレクトに聞いてみたところ、独自ドメインであること、また正々堂々とやっており、NGな部分は排除して運営されていることなどがあるのかな、という感じ。ただ、業界的にグレーな部分を100%排除することは、まだ難しそう。

しかし、NBLとタッグを組んで、チケットを入手しやすい仕組み、あるいは買ったけど行けなくなった人が売りやすい場所を提供するなど、ビジネスでありながら世の中に役立つサービス展開をされているのは事実のようです。ということは、ある意味で「何のためにやっているのか」という、スタートアップ、ベンチャー企業の根底である「志」の有無で決まる気がしてきました。個人的には、本当にチケットがあるのか怪しい人から購入するよりも、しっかりとした「場」があるのはありがたいと感じています。一度、利用してみようと思った今日この頃です。

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