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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

社長らしい社長、社長マインドを持った社員

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僕がお世話になっている、また尊敬する吉越浩一郎さんの最新著書「社長の掟(おきて) 」を読み始めたところです。白髪でいつもニコニコ話してくださる吉越さんとは打って変わって、かなり辛口の始まりです。

はじめに、より引用

追うべきでは、サッカーや野球の監督は、求められた結果を出せなければすぐに解任される。任せられたチームを確実に強くしていくことで、数年のうちにリーグ優勝させることができないとしたら、それは単に監督としての能力が欠けているからである。そんな人間に指揮をとらせ続ける必然性はない。それより、チームのことを考えれば、新しい監督の可能性に懸けるべきだ。
(中略)
ところが、日本の組織、とくに日本の会社は、このたりが曖昧だ。
能力よりも人柄を重視して起用したり、はたまた社長が引退する際に、能力を基準に選ぶのではなく、自分の子飼いを次期社長に引き上げたりするようなことが、そこらじゅうで堂々と行なわれている。
売上を落としたにもかかわらず、図々しく社長の座に居座り続けるような人があとを絶たないのも、社長の責任や役割が厳密でないからにほかならない。

「はじめに」だけでこれだけ厳しいのですから、そのあとも推して知るべし。痛快な文章がぎっしり詰まっています。

中には、こういうところだけ読んで「ああ、だからうちの社長はさ」と愚痴を言い始める人がいそうですが、世の中は社長だけでは成り立ちません。管理職、一般社員も必要。一人会社なんてのもありますが、その人たちだけでは成り立たないし、大企業、中小企業は成立しません。

この中にも書かれていますが、一般社員の立場で、社長や上司を変えることはほぼ無理です。しかし、だから何もしない、というのは違うのですよね。自分の立場なりに、やるべきことを考える。前に進むといはどういうことか、を考える。リストラに戦々恐々とするのではなく、「いつかは社長になってやる」というマインドを持った人たちは強いですよね。

最近は、iPadの法人導入も中小企業に広がってきていますが、僕がお会いする経営者の方々は、とても社長らしい社長さんであることが多いのですね。オーナーだったり、二代目だったりいろいろですが、マインドが立派な方々にお会いすることが多いのです。

僕自身、この本を読んで改めて「まだまだ」だと通関した次第です。社長らしい社長になっていくよう、精進しなければなりません。

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