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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

iPad法人ユーザーは、レイトマジョリティからラガードの時代へ

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iPadが発売された2010年、iPad導入をする企業はまちまちで、きちんと精査をしないまま全社員にどーんとiPadを配って、結果的に社員がiPadを活用できず、再度回収して設定し直す企業がある一方で、当社がお手伝いした企業の多くは、社員向けiPad活用勉強会を実施し、全社員のレベルと整えたうえで社員が活用を開始する企業がありました。そのフェーズは、上の図でいうところのアーリーアダプター。

その後、iPadが一部の業種からさまざまな業種に展開され、当社がお手伝いした企業でも、電鉄、エネルギー、小売り、教育など、さまざまなところで活用されています。ということで、レイトマジョリティのフェーズも過ぎたのでしょう。

現在もiPadを導入する法人はたくさんありますが、そろそろラガードのフェーズに来ているのかも知れません。もちろん、個人ではすでにスマートフォンやタブレットを活用されており、導入したらすぐに活用できる方もいらっしゃいますが、その一方でうまく活用しきれない方もいらっしゃいます。それを無視して、一律に配布するとどうなるか。

せっかくうまく活用できている人が、社内iPadサポート係みたいになってしまい、活用できていない人たちのフォローをしている。今までいらなかったポジションが必要になってしまう。あるいは、活用しないで机に置きっぱなしで宝の持ち腐れ。さらに、ルールがきちんとされていないから、ほとんど私物化されてしまっていたり。お客様に見せるものなのに、派手なスーパーカーの壁紙になっている、なんてこともあるようです。(というか、あります。。)

リテラシーというのは、iPadを使いこなせるかどうかだけでなく、きちんと目的達成のために活用できるか、ということまで含むのだと思います。それを達成するためにiPadを導入する。そこから逆算すると、社内のトレーニングも必要になってくるわけですね。最近では、そういうご依頼が多くなっている気がします。

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