佐々木さんの「音楽業界で最初に教育された事は「挨拶」だった」というエントリーに、ちょっと驚きました。
 確かに、若いアーティストの礼儀がなっていないとか、日本の歌手はアジアで一番挨拶出来ないといった話は聴きます。しかし、それをちゃんと教えているということに驚きました。
 というのは、先日とある料理の専門家を育成する場所にお邪魔したのですが、そこで教えているプログラムの一番最初が「挨拶」だったんです。1年間とか2年間いろいろと学んでいくそうなのですが、その始まりが「挨拶」なんですよね。まぁ、料理をサービスする職業なので、当然と言えば当然かとは思っていたのですが、音楽業界もそうだと聴くと、ますますこれはスキルなのかも知れないと感じて。

 IT業界にいて一番感じるのは、SEでもPGでもなくて、実はパソコンオタクでしかない人。PGという肩書きは持っているけれど、自分でプログラミングも出来ずに、誰かのサンプルソースをもらって修正しているだけ。でも、そういう人ほど挨拶もロクにできないことが多いことです。朝出社してきて、黙って自席に座ってPCを起動させる。皆さんの周りにいません?
 
 「おはよーございまーす!」
 この一言を言えるかどうかがスキルだったとは、驚きです。
 以前、とあるコンビニのオーナーが、「高校生がバイトに来ると『ありがとうございます』を言うまでに時間がかかるんだよね。今まで言ったことがないらしくて」と仰有っていたのですが、僕はとても違和感があったんですね。
 親戚のおじさんにお年玉をもらったら「ありがとうございます」って言うんじゃないの?普通は、と思っていましたから。登校時に近所のおばさんに会ったら「おはよーございます!」って挨拶するもんだと思っていましたから。
 実家が商売をやっているとかなんて関係なくて、親がどういう仕事をしていようと、挨拶なんて普段の生活の中で身についているもの。そう感じていたからです。
 ですが、残念ながらIT業界にいて、それは僕の勝手な妄想だったことに気づき、新入社員には挨拶から教えていました。まぁ、中堅でも挨拶できない人が多いので、その教育も無駄になることが多いわけですが。

 挨拶の話題ついでにもう一つ。大企業(自分がそう思っているケース)にいる人の中には、自ら挨拶をしない人がいます。挨拶は、相手からしてくるもんだ、みたいな勘違いをしているのだと思うのですが。
 しかし、世の中の大企業(周りが認める)の経営者になるような方の多くは、自ら挨拶することが当たり前になっています。(全員かどうかは存じ上げませんが)
 先日も、とある経営者の方にお会いしたのですが、遠くから大声で「どうも、どうも、ご無沙汰です!」という声が聴こえてきました。僕は乱視なので、廊下の奥が薄暗くて気づかなかったのですが、相手からご挨拶いただいてしまったわけです。「しまった!僕から挨拶すべきだったのに。これはいかん!」と感じ、負けない声で挨拶をお返ししたわけですが、考えてみると今までお会いした際に、僕が挨拶をするのを待っておられたことは一度もないことに気づいた次第です。

 時々、大手企業から転職された方で、妙に態度の大きい人に会うことがあります。たぶん、二度とお会いしないであろうとは思いますが。
 他人のことばかりではなく、自らも気をつけていきたいと思った晦日です。

kumaboo

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コメント
中村昭典 2009/12/30 09:56

とてもしっくりくるタイトルでした。
もしかして、そうなのかもしれません。
いったんみにつければ、一生モンのスキル、ですね。

Shiro 2009/12/30 13:26

周りに影響もされますね。愛知県にいて住んでいたマンションは住人が必ず挨拶をする習慣になっていてとても気持ちよかったです。横浜に引っ越してきてあまりに挨拶が消えてしまい戸惑いました。都会現象なのでしょうけど、目が会ったら挨拶、最低限でも会釈するくらいの社会に変えていきたいですね!

ooki 2009/12/31 07:51

>中村さん
ありがとうございます。
確かに、一生モンのスキルを身につけることが重要ですよね。

ooki 2009/12/31 07:54

>Shiroさん
僕の地元、墨田区でも、マンションに住んでいるか、戸建てに住んでいるか、で変わりますね。
前職では、お客さんが来る会議室フロアでさえ、挨拶が出来ない人が大勢いました。僕個人的には、親の躾かなぁ、なんて思っていたりするのですが。(^^;

neko 2010/01/08 12:15

ただ、一言に「挨拶」と言っても、実際には「挨拶の仕方」は千差万別という気がします。
「こういう挨拶のしかたが常識だ」と強引に主張する方もいますが、それこそ「常識」にも十人十色な面があり、数多くの相反する「常識」が衝突してしまうような職場もありました。難しいものですね。

ooki 2010/01/08 12:59

>nekoさん
コメントありがとうございます。
仰有るとおりですねぇ!本当にそう思います。
「お客さん」と考える場合、相手の常識に合わせることが良いとは思っているのですが、その常識も千差万別であり、相手の常識を知ることも難しい場合もありますよね。
僕個人的には、丁寧すぎるくらいでいい加減な気はしているのですが、本当に難しいです。

summy 2010/01/08 23:51

こんばんは!
最近、私も同じことを感じたことがあったのでコメントします。
マンションの迎えに住む年配の女性がとっても親切にしてくれるので
理由を訊ねたところ、、、
「若いのに毎朝、挨拶するから」と言われました。
確かに、マンションの住人はすれ違っても挨拶返してくれないなと思いました。
挨拶は、人との距離を近づけたり、信頼関係を築く第一歩なのかもしれませんね。


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大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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