The Grouchy Bug:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) The Grouchy Bug

米国東海岸発、とあるソフトウェア開発者のよもやま話

の続きです。

今回は、マイクロフォーサーズなカメラOLYMPUS PEN Lite E-PL1に、蛇腹を付けてみました。

ベローズを買ってみた

Bellows01
これがその蛇腹です。一般的には、ベローズ(bellows)と言います。

ベローズは、カメラとレンズの間に付けます。カメラとレンズの距離を長くすることで、撮影対象に、より近寄って撮影できるようになります。近寄れるということは、そのぶん大きく撮れるということです。つまり、通常のレンズを使って、近接、マクロ撮影ができるようになります。

Bellows06
E-PL1に付けるとこんな感じです。このベローズはM42マウント用です。
カメラE-PL1、M42アダプタ、ベローズ、レンズ(Asahi Super-Takumar 55mm f1.8)の順番取り付けます。

どのくらい小さなものを撮れるかというと、例えば、
Bellows07
M42マウントのレンズ、Asahi Super-Takumar 55mm f1.8は、ベローズなしで一番近寄ると、このくらいまで撮れますが、

ベローズをカメラとレンズの間に入れて、ベローズを一番短くした状態で撮ると、
Bellows06
このくらいまで撮れるようになります。

さらに、ベローズを一番長くして撮ると、
Bellows09
こんなに小さくまで撮れてしまいます。
実はこれらの写真は絞り開放で撮ってます。なので、ちょっとソフトフォーカスがかかったようになってますね。もっと絞ればキリッとしてくるかもしれません。

Bellows11
ちなみに、E-PL1に付属のキットレンズ、M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm f3.5-5.6だけで撮るとこのくらいしか近寄って撮れません。

Asahi Bellows Unit

その購入したベローズですが、Asahi Bellows Unitというものです。ebay.comで30ドルほどで落札しました。Takumarレンズ用のもので、M42マウントになっています。ですのでM42のレンズとM42のアダプターさえあれば、マイクロフォーサーズで使えます。

Bellows02
それにしても、非常にしっかりした作りです。ステキなデザインです。

プレートには、「ASAHI BELLOWS UNIT TOKYO JAPAN」と書いてあります。右に見える小さなダイヤルでピントを合わせます。反時計回りに回すことで、ベローズが伸び、カメラとレンズの距離が広がります。逆に、時計回りだと、ベローズが縮小します。カメラとレンズの距離が大きいほど、近くのものにピントが合うようになり、小さなものが撮れるようになります。左に見えるダイヤルはベローズの動きを固定するロックです。

Asahi Bellows Unitの付属のマニュアルを見ると、レンズはAuto-Takumarの使用例がでていました。Auto-Takumarがデビューしたのは、1959年とのこと。Auto-TakumarはSuper-Takumarのひとつ前の世代になります。なので、このベローズは60年代くらいに作られたのかもしれません。

軸の棒には55mmと58mmのレンズを使用したときの倍率が書いてあります。
Bellows04
棒の左側。55mmのレンズを付けたときは、最大2.3倍まで撮れるようです。

Bellows05
棒の右側。58mmのレンズを付けたときには、最大2.2倍まで撮れるようです。
昔のTakumarは、55mmのモデルの前は、58mmのモデルもあったようです。

ベローズはイイ!

ということでベローズをささっとレビューしてみました。マクロレンズってやっぱり高価です。それに比べると、ベローズが30ドル、M42のレンズが30ドル程度、計60ドル程度で買えました。ベローズを使えば、リーズナブルなプライスでマクロ撮影をすることができます。ベローズおすすめです。

それにしても、Asahi Bellows Unitは、そのデザインの良さ、作りのよさががとても良いと思いました。レンズSuper-Takumarもそうなんですが、いつの時代でも通用するデザインは、最近のいろいろな製品にはないもののひとつだなと思いました。

ベローズねた、次回も続きます。

岡本

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コメント
chaz 2011/04/24 21:18

昨日、バイノーラルマイクの自作記事を検索していてたどり着きました。いやぁ、楽しい、楽しい、ためになる!すばらしいWEBページですね。
自作した物も、撮り比べた写真もきっちりした仕上がりで、制作者さんの人柄が出ているようです。
お忙しい日常でしょうに、これだけ自分の世界を広げておられることに敬服します。
そういえば、おそらくご存知のことと思いますが、ベローズを使った超接写について、レンズをリバースで取り付ける(前玉をベローズ側に、後玉を対物レンズに)と、絞らなくともシャープに写ります。
もしよければ、お試し下さい。
今後とも、いまの世界がどのように広がっていくか、楽しみに拝見させていただきます。

岡本 2011/04/25 06:34

chazさん、ありがとうございます。

リバースリングを買ってみるかと思うんですが、その前に気になったレンズを見つけて買ってしまうというのの繰り返しで、今日まで来てしまいました。笑

実はこのベローズの話は続きがありまして、そのうちに書きたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。


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岡本 博行

岡本 博行

米IBM、ソフトウェアグループ所属のソフトウェア開発者。Lotus NotesおよびLotus Expeditorの開発を担当。米国マサチューセッツ州在住。

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