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米国東海岸発、とあるソフトウェア開発者のよもやま話

スタバで見た「米国で白熱する、プレミアムコーヒー戦争とスタバいじめ」のその後

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2008年にこんな記事がありました:
米国で白熱する、プレミアムコーヒー戦争とスタバいじめ

じゃあ最近はどうなの?ということで、最近のスターバックスの話です。
この前、買い物帰り、たまたま近くのスターバックス(マサチューセッツ州のBedford)によってみました。すると、なんと、Cloverコーヒーメーカーが置いてありました。

Cloveratstarbucks01

Cloverは、1度に1杯分のコーヒーを淹れることができるコーヒーメーカーで、$11000という、コーヒーメーカーとしては高額な値段で売られていたにもかかわらず、そのスリークなデザイン、ユニークで正確なコーヒー抽出方法と、再現性のあるすぐれた味で、2006年に発売されるとすぐに、いちやく有名になりました。しかし、2008年、スターバックスに買収されて、現在ではこのコーヒーメーカーは売られていません。(ebay.comでたまに出ているようですが、すぐなくなってしまいます)その代わり、スターバックスの一部の店舗でCloverを置くようになってきたようです。

現在、アメリカでもCloverは、スターバックスの一部の店舗(シアトル、ボストン、マイアミ、サンフランシスコ)しか置いていないようです。スターバックスのCloverのページには、このCloverがおいてある店が、マサチューセッツ州ボストン周辺では25店リストアップされています。

ということで"Chrover Brewed"と書かれたメニューを見てみました。

Cloveratstarbucks02

Guatemala Casi Cielo, Medium, Tall $1.95 Grande $2.15
Mexico Chiapas, Medium, Tall $1.95 Grande $2.15
Guatemala Antigua Medina, Medium, Tall $2.25 Grande $2.45
Organic Timor - Leste, Bold, Tall $2.45 Grande $2.65
Aged Sumatra, Extra Bold, Tall $2.45 Grande $2.65
Ethiopia Sun-Dried Yirgacheffe, Extra Bold, Tall $3.25 Grande $3.45
Decaf Sumatra, Extra Bold, Tall $1.95 Grande $2.15

お、Ethiopia Yirgacheffeがあるじゃんということで、これをオーダー。オーダーしてから、店の人がコーヒー豆をグラインドして、Cloverに挽いた豆を入れ、その場で1杯分だけのコーヒーをCloverでいれてくれます。飲んでみました。ん!深煎り... よくよくメニューを見ると、Yirgacheffeは"Extra Bold"... Yirgacheffeは浅煎りのレモンのような柑橘系を期待していたんですが、メニューをよく見ておくべきでした。ということで、めげずにMediumローストのGuatemala Antiguaも、飲んでみました。こちらは、それほど焼けたような感じもなく、良い感じの味でした。やはり、私は、Mediumのほうがおすすめです。(私自身は、ほんとうはもっと浅煎りでもいいんだけどなあと思うんですけど)

ところで、New York Timesの以下のページには、あのTerrior Coffeeのジョージーハウウェルが行ったテイスティング結果が書かれています。

Tasting the Future of Starbucks Coffee From a New Machine

ここでは、いろいろなコーヒーを試しているんですが、そのなかでも、興味を引くのが、Colombian Nariño SupremoとGuatemalan Antiguaを、普通のドリップコーヒーとフレンチプレスとCloverと、3つの方法で淹れて比べてみたというところです。Guatemalan Antiguaをドリップコーヒーだと"burned and acidic"だったのが、Cloverで淹れてみると“There’s a brighter clarity to it.”そして“coming out quite nicely,”というふうに味が違ったとか。Cloverで淹れたコーヒーだと、高評価だったようです。

Cloverで淹れたコーヒーを飲んでみた感想ですが、やはり淹れたてのコーヒーは新鮮です。スターバックスの以前のような作り置きしたコーヒーに比べて、より風味や味がはっきりしている感じがしました。また、スターバックスのChrover Brewedのメニューには、ブレンドコーヒーのメニューがないのが驚きでした。シングルオリジンのコーヒーのメニューしかなかったというのは、このプレミアムコーヒー戦争に対する、スターバックスが次にフォーカスしているところなのかなと思いました。

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