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触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

私たちは、カエサルの最後の一息の空気の一部を、呼吸するたびに吸っている

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昨日に続いて「宇宙白熱教室」について書こうと思います。
第2回は「物理学者の秘密のお仕事~物事を大ざっぱに捉える!~」
というテーマでした。

複雑な世界に向き合ったときに、些細なことは気にせず
単純にとらえることが、世界を理解するのに役立つという話です。

例えば、大きさが2倍のスーパー牛がつくれるかどうかを考えるのに、
牛を単純な丸い物体だと考えて計算してみると、
大きさが2倍になると、皮膚にかかる圧力も2倍になり
皮膚はそんな圧力に耐えられないので、
スーパー牛をつくるのは無理だとわかるということです。

フェルミ推定の話も出てきましたが、
面白いと思ったのは、ユリウス・カエサルが
最後に息を引き取ったときに吸った空気の一部を
私たちが毎回息をするときに吸っているという話。

現在地球にある大気の量と、
カエサルが吸った一呼吸の空気の量の割合から
アボガドロ定数を元に計算してみると、
私たちが息をするたびに、カエサルの息の空気うち
500から1000ぐらいの原子を吸っていることになるそうです。

これはつまり、私たちは今まで生きてきた人全ての
呼吸の原子を吸っていることになるということ。
厳密に言えば、生まれたばかりの人の呼吸の原子は
吸っていることにならないでしょうけど。

学校でこのように教えてもらっていたら、
より学問に興味を持つことができたでしょうね。
そういう意味で、教え方というのはとても大事だと
改めて思いました。

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