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「羽生結弦 金メダルへの道」で印象に残った二つのポイント

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毎日深夜までソチ冬季五輪での日本人選手の活躍をテレビで見ていますが、
中でもフィギュア男子の羽生結弦選手の金メダルは特に興奮しました。

ネット上でも羽生選手のことを詳しくとりあげた記事が
多数アップされています。

五輪フィギュア:羽生、カツ丼やステーキにおびえた過去も - 毎日新聞

日刊ゲンダイ|プーさん大好き早大生 男子初金メダリ スト羽生の“素顔”

羽生、王子から王者へ 苦手のジャンプ、「科学」で克服:朝日新聞デジタル

羽生結弦の金メダルは歴史の上に。仙台人として、そして日本男子として。(1/4) - Number Web : ナンバー

羽生涙の真実「本当は仙台にいたかった」 - フィギュア - ソチ五輪2014 : nikkansports.com

Hanyu Falls Twice, but Still Wins Gold - NYTimes.com

昨日は、NHKスペシャルでも
「羽生結弦 金メダルへの道」が放送されたので見てみましたが、
羽生選手とコーチが金メダルをとるためにどのように戦略を立てて、
努力をしてきたのかがよくわかって面白かったです。

特に印象に残ったポイントが二つありました。

一つは、銀メダルだったパトリック・チャン選手との
フリー演技の組み立て方の違い。

体力のいる4回転ジャンプは通常前半に持ってくるそうですが、
パトリック・チャン選手の場合は、
2回の4回転トゥーループを前半に持ってきて、
ただ、同じジャンプは続けられないので、
1回は点数の高い組み合わせジャンプにしていたとのこと。

後半は点数が1.1倍になるそうですが、
点数の高い組み合わせジャンプは3回までしかできないので
チャン選手の場合は、後半に2回しか
組み合わせジャンプを入れられなかったそうです。

羽生選手は、冒頭にあえて成功率の低い4回転サルコーを跳び、
そのあとに4回転トゥループを入れて、
前半に組み合わせジャンプを入れなかったことで、
後半に点数の高い組み合わせジャンプを
3回入れることができたとのこと。

コーチは、冒頭のジャンプで失敗しても
後半で巻き返すことができるだろうと、
そのような構成にしたそうです。

実際に、本番では羽生選手は冒頭のジャンプで失敗して
前半の得点はチャン選手のほうが高かったですが、
後半で巻き返し、技術点でチャン選手を上回ったことが
金メダルにつながったとのこと。

羽生選手があえてリスクをとって
難しいジャンプにチャレンジしたところが
よかったということですね。

もう一つ印象に残ったポイントは、
羽生選手が練習内容を「発明ノート」と呼んでいるメモ帳に
きちんと記録していたことです。

うまくいったジャンプ、失敗したジャンプ、
回転が足りなかったジャンプを色をつけた記号で書き分けて
どこがよかったか、どこが悪かったか、
コーチにどんなアドバイスを受けたかなどを克明にメモし、
それを何度も見返して頭の中に入れていたそうです。

ぼくも、自分史のセミナーや講座などで、
ライフログなど、自分のことを記録し、見返すことで
客観的に自分を見つめ直すことができるという話をよくしていますが
この番組を見て、記録することの重要性を再認識しました。

羽生選手は19歳ということで、今後の活躍も楽しみですね。
引き続きずっと応援していきたいと思います。

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