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過去を懐かしむことの効用

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よく、自己啓発書やライフハックの記事などで、
「過去にとらわれてはいけない。
大切なのはよりよい未来をつくるために現在に集中することであり、
過去に思い悩んだり、未来を不安に思ったりすつ必要はない」
といった内容を見かけることがあります。

確かに過去の否定的なできごとにとらわれて
いつまでもくよくよ思い悩んでもしかたがありませんが、
過去を振り返ってみることは大事です。

今の自分は過去のいろいろな経験、体験の蓄積の上に成り立っていて、
潜在意識の中にあるそういった経験、体験の記憶が、
今の自分の思考や行動に影響を与えています。

だから、過去のできごとをきちんと振り返って、
その意味を問い直すことをせず、
否定的、悲観的な解釈をしたままだと、
潜在意識からの悪影響を受けてしまいます。

つまり、過去をきちんと振り返らないと、
逆に過去に無意識にとらわれてしまうということです。

だからこそ、自分史をまとめて、自分の過去をきちんと振り返り、
顕在意識の上で意味をとらえなおすことで、
今をポジティブに生きられるようになり、
未来へのヒントも得ることができます。

といったことを、自分史活用をテーマにした講座やセミナーで
よく話していますが、
以下のような記事もありました。

時には振り向いてもいい。昔を懐かしむことで、将来に希望が持てるということが判明 : ライフハッカー[日本版]

サウサンプトン大学の研究によると、
懐かしい記憶は将来の展望も引き上げることがわかったそうです。
記事の一部を引用します。

過去の思い出は、現在の自尊心を保ったり、未来に明るい展望を抱いたりするのに役立ちます。楽観的な気持ちが押されることにより、懐かしいという気持ちが、精神的に辛い時に耐えられるようにしてくれることを示唆しています。

ということで、過去を振り返り、懐かしむことには
いろいろな効用があるようです。
人生を楽しくいきいきと過ごすために、
ぜひ自分史を活用していただけたらと思います

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