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クリエイターがCGの魚を売ることができる海底世界のVRプラットフォーム「the blu」

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弊社が運営する年表創造コミュニティ「Histy」の、各業界の第一線で活躍している方々をインタビュー記事と年表で紹介する「ロールモデルを探せ!」のコーナーに、映画監督やプロデューサー、コンテンツクリエイターとして活躍されている秋山貴彦さんの記事と年表を掲載しました。秋山さんは映画『河童』『ACRI』『スピーシーズ4』などのVFXのスーパーバイザーを務め、『Final Fantasy』にもCGディレクター及びVFXアートディレクターとして関わったというVFXの第一人者の方です。、

記事の中で、秋山さんが最近関わっているプロジェクトをいくつか紹介していますが、その一つに「the blu」があります。

111220thblu

秋山さんによる説明を引用します。

もう一つは、次世代のプラットフォームプロジェクトとして、インターネットを使った新しい制作の仕組みをつくろうとしていています。アメリカのベンチャーでウェモメディアという会社があって、そこが「the blu」という、海底の世界を表現する、いわゆるスクリーンセーバーみたいなものをつくっているんですけど、その中を泳ぐ魚をCGアーティストがつくれるんです。つくったCGデータをその会社に送ると、海底の中で泳がせることができて、その魚を他のユーザーが欲しかったら買えるんですよ。その買ったときのお金がクリエイターに還元される仕組みで、クリエイターが実際につくったものをプラットフォームをつかって売り買いする仕組みを、ネクストジェネレーションSNSみたいな形で展開しようとしているところに協力しています。それで最近、女子美術大学で短期的にプロジェクトコラボレーションという授業の非常勤講師をしまして、女子美の生徒たちにその魚のCGをつくらせるワークショップをやりました。

海底のバーチャル世界をつくって、CGがつくれる人は、そこに自分がつくったCGの魚を泳がすことができて、その魚をほかの人が購入するとお金が入ってくるというのは、今までにない面白い仕組みですね。私も登録して使ってみましたが、海底世界のCG表現がリアルで素晴らしく、見ていてとても癒やされる感じです。無料で利用できるので、ぜひ試してみてください。

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